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世界最怖ともいわれるアメリカの心霊スポット、ペンハースト児童養護施設。徹底調査をおこなった5人の男女は、次々と怪現象に襲われた!
特殊な能力を持つ者たちが集まって、オカルトという言葉の原義に沿った視線とフィールドワークを通し、謎を解き明かしていくのが、今回の番組「パラノーマル・ハンティング世界最怖スポット:ペンハースト児童養護施設」。ペンシルバニア州スプリングシティにある施設そのものの跡地が舞台だ。暴行や虐待の噂が絶えなかったペンハースト児童養護施設は、1987年の閉鎖後すぐにアメリカの超有名心霊スポットとなった。
2013年からは定期的にツアーが行われるようになったのだが、カジュアルな気持ちで参加した人たちが腕や脚をつかまれたり、物を投げつけられたりという現象が続発した。
45万平方メートルという広大な敷地に建つ施設の秘密を明らかにするために集まった5人のエキスパート。2週間の徹底的なフィールドワークを通し、恐ろしい事実が次々と明らかになっていく。人に対しても場所に対しても起きる憑依という現象とは何か。留まりつづける〝霊体〞は、何らかのエネルギーとして観測できるのか。


チームのメンバーを紹介しておこう。エンジニアのオースティン・ジョージは理科系の心霊現象調査を得意とするキャリア5年のリサーチャー。マックス・バウムリーは地質学が専門で、ザック・ヘイノは電気技師だ。女性メンバーであるアリ・ホリックとケイティ・バーはともに感応力が特に高いタイプの霊能者だ。

施設の管理人によれば、過去2年間で超常現象が特に活発になっているという。だれもいない建物のなかから人の声がはっきり聞こえたこともあった。劣悪な生活環境に置かれながら日常的に虐待を受けていた子供たちの無念さや口惜しさ、理解されない苦しみなど、さまざまな負のエネルギーが階層的に折り重なって残っているのか。この種のエネルギーは密度が高く、完全に除去することは不可能なようだ。
メンバーは、初日の調査場所として現象が最も多く起きるメイフラワーホールという建物を選んだ。スピリット・ボックス(無線周波数を使い、霊と対話する装置)、REMポッド(霊によって起きる電磁場の変化を検知する装置)、メルメーター(電磁場と温度の変化を検知する装置)、摩擦電界センサー(静電界を視覚的に表す装置)、SLSカメラ(赤外線を使い、人の体の形を検知)などを駆使して、霊を純科学的な方法でとらえようとする。
決定的な現象が最初に起きるのは6日目の夜。だれもいない建物の中で音がする。走っていくと、廊下の端に人影が見えた。このころから、チーム内にテンションが高まっていく。しかし、調査期間はまだ半分も終わっていない。10日目の調査は2チームに分かれ、収容されていた子どもたちのプレイルーム〝キャンディランド〞があるデボン・ホールで行われた。部屋の入り口に影が映る。それと同時に、2階の浴室の前でSLSカメラにもシャワーを浴びているような姿勢の人の形も映る。後でオーディオをチェックしてみると、水が流れる音も確認できた。全員で集まってキャンディランドで瞑想中、オースティンが猛烈な寒気と吐き気を感じる。現場での温度が急激に下がるなか、オースティンの具合がますます悪くなる。その場を満たすネガティブな感情のエネルギーを一気に背負ってしまったのだろう。
2週間の調査で、チームは100以上の超常現象を確認し、記録した。そして調査最後の夜、チームは再びキャンディランドに戻る。
メンバーが〝告白カメラ〞に向かってコメントする映像を通して、初日から最終日までのテンションや心情の変化がよくわかる。それは、彼らひとりひとりがその場のエネルギーと同化していくプロセスにほかならない。
もし自分が霊能者だとしても、これほどの現場に足を踏み入れられるだろうか。筆者にはまったく自信がない。


●CRIME+INVESTIGATION●
パラノーマル・ハンティング-世界最怖スポット:ペンハースト児童養護施設–
原題:Worlds BiggestGhost Hunt: PennhurstAsylum

アメリカ最大規模の心霊スポット「ペンハースト児童養護施設」で起こる数々の不可解な現象を解明すべく、5人の調査員が調査を行う。敷地内の全エリアへのアクセスを許可され、14日もの間施設に寝泊まりする調査員たち。様々な装置を駆使して霊との対話を試みるが、かつてない経験が彼らを襲う。果たして謎は解明されるのか?
Amazonプライムビデオ、Hulu、U-NEXTほか各種動画配信サイトで配信中。
(「月刊ムー」2023年11月号より)
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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