アルゼンチンのサッカー名門クラブを襲った「7匹の黒猫の呪い」とは!? 35年にわたる絶望を招いた呪詛
直近のW杯優勝も果たしたサッカー強豪国、アルゼンチンでかつて発生した呪詛騒ぎ。35年にわたりクラブとサポーターを悩ませ続けた恐怖の呪いとは――?
記事を読む

水辺の生物や自然を観察しながら散策するのは楽しいものだが、北米の先住民族が暮らす海岸の岩場では、ユニークな古代のペトログリフを見物することができる。8000年前に彫られたとされる数々のペトログリフは、誰が何の目的で刻んだのか――。
ペトログリフ(Petroglyph)という言葉は、ギリシャ語で「岩」を意味するペトラ(petra)と、「彫刻」を意味するグリフ(glyph)に由来している。つまり岩に文字や紋様を彫った「岩面彫刻」である。
まさにその名を冠した臨海公園が米アラスカ州ランゲルにある「ペトログリフ・ビーチ・ステート・ヒストリック・サイト(Petroglyph Beach State Historic Site)」だ。この公園の海岸の岩場には40以上もの不思議な紋様のペトログリフがあるのだ。
このペトログリフの起源については数多くの仮説があるが、考古学者の間で最も同意されている仮説は、それらが約8000年前にアラスカ州南東部の群島に暮らすアラスカ先住民族であるトリンギット(Tlingit)によって彫られたとするものだ。
このように作者と時期についてはおよその見当はついているのだが、このペトログリフが何を目的に彫られたものであるのは今もよくわかっていない。
公園の入り口にあるプラカードによると、ペトログリフは敵の部族が定住地に侵入していることを警告する目印であったり、戦闘や壮大な高波などのここで起きた重要な出来事を示す歴史的記録であったりするなど、さまざまな目的を果たした可能性があるという。
あるいは、この海峡に注ぐ川や小川の河口まで遡上するサケを誘導する水中標識であるという説や、重要な漁場または集落を示しているという説など諸説入り乱れている状況だ。アラスカ天然資源局の特別プロジェクトの考古学者、ニコラス・シュマック氏は次のように説明する。
「これらのシンボルはアラスカ南東部に独特なものです。激しい嵐に見舞われるたびに、埋もれたり、露出したり。さらに潮の流れとともに行ったり来たり、消えたり現れたりするのです」
一帯の海岸を含む数エーカーのエリアは、2000年に正式に州立公園に指定された。これらのペトログリフはビーチ沿いの遊歩道から見ることができる。特に干潮時になると、さまざまな紋様が刻まれた岩が水面から姿をあらわすのだ。
特に入場料などもなく無料で遊歩道に入れるが、訪れた際に気をつけなければならないのは、ペトログリフはアラスカ歴史保存法に基づいて保護されており、損傷させたり持ち帰ったりすることはれっきとした犯罪になることだ。現地ではこれらのペトログリフを手で触れることなく観賞したい。
ペトログリフは濡れているとより鮮やかに見えるので、岩の表面が乾いていた場合、もしペットボトルの水などを持っていれば振り撒いて濡らしてみてもいいという。
岩場の探索を続けていると、岩の表面には巨大な目をした漫画チックな人の顔や、渦巻のような形状、ヒレや歯がある魚やシャチに見えるもの、フラミンゴのような鳥の彫刻などを目にすることができる。
古代の人々が丁寧に彫った図画から何を伝えようとしていたのかを想像してみるのも一興だ。彫ってから数千年後、よもやこのビーチが人気の観光スポットになることはペトログリフ作者たちは思ってもみなかっただろう。
前出の考古学者、シュマック氏は古来からこの地に住んでいたトリンギットの人々はそれぞれ異なる家紋を持っているという。したがって、ペトログリフは家紋である可能性もあるということだ。
トリンギットの文化ではトーテムポールも有名だが、ペトログリフに描かれている図画と共通するものが多くみられる。たとえば、シャチに見える歯のある魚の図画は、トーテムポールにもペトログリフにもよく見られる。
シュマック氏によれば北西海岸アートとしても知られるこのスタイルのアートワークには、“フォームライン”として知られる湾曲した太い線と細い線が含まれているという。卵のような形、U形、S形の図画では動物や人物が描かれることが多いという。
一帯にそびえ立つ多くのトーテムポールを見ればわかるように、トリンギットの人々は熟達した彫刻家でありアーティストである。
家紋に採用された象徴的なイメージが刻まれているトーテムポールと同様、ペトログリフにはシャチ、サンダーバード(伝説の怪鳥)、サケ、カラスなどの動物が描かれている。何千年も前のトリンギットの職人が彫刻スキルを磨いたり、新たな図画のアイデアを試行錯誤するためにビーチの岩を使っていたと考えてみても面白そうである。
とはいえ、これらのペトログリフが描かれた真の意図を知る者は今の世の中にはおそらく誰もいないだろう。この事実が謎をさらに深めているともいえる。
ペトログリフに似た現象としては、超古代の壁画や岩絵である「ロックアート」があり、インドで発見された1万年前の壁画に描かれたロックアートにはNASAも興味を持っているといわれる。なぜなら、そこに描かれている人物は古代に地球を訪れた宇宙人である可能性が示唆されているからだ。
ペトログリフで描かれているユーモラスな人物の顔もまた、ひょっとすると8000年前にこの地を訪れたエイリアンだったのだろうか。アラスカを旅する予定のある向きは、その目で直接確かめてみてもよいのだろう。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
関連記事
アルゼンチンのサッカー名門クラブを襲った「7匹の黒猫の呪い」とは!? 35年にわたる絶望を招いた呪詛
直近のW杯優勝も果たしたサッカー強豪国、アルゼンチンでかつて発生した呪詛騒ぎ。35年にわたりクラブとサポーターを悩ませ続けた恐怖の呪いとは――?
記事を読む
我々は複数の宇宙を往来できるのか? マルチバース論の真実を解説/久野友萬
サイエンスライター・久野友萬の新著『ヤバめの科学チートマニュアル』より、編集部が“ヤバめ”のテーマを厳選! 一部を抜粋して特別公開!
記事を読む
深夜の森に“光る目の怪物”が出現! 正体はエレメンタルか霊獣ウェンディゴか?
深夜の森に仕掛けられたトレイルカメラに映っていたのは、野生動物ではなく正体不明の怪物だったーー! 正体をめぐり激しい議論になっている。
記事を読む
月面に「長頭人面」クレーターを発見! 「火星の人面岩」と同じ古代異星人遺跡なのか?
かの有名な「火星の人面岩」に匹敵する巨大な顔が、なんと月面にも存在することが発覚した! 発見者が分析する
記事を読む
おすすめ記事