端午の節句に振り返る! 子供の想像の中に潜む「お化け」の姿/黒史郎・妖怪補遺々々
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中込照明 著
「万物」の存在理由が、完膚なきまでに解明
著者・中込照明氏は、本欄の常連である理論物理学者・保江邦夫氏の「畏友」である理学博士で、保江氏によれば「破格の理論物理学者」「京大一の天才」。
そんな著者は、かつて「量子モナド論」と称される「最先端の極めて高度な数学で記述される」大理論を打ち立てた。「人間とは、宇宙とは、心とは何か」のすべてを解明する驚愕の理論であったが、残念ながらさすがの保江氏すら理解するまでに5年もかかったという、難解極まりない代物であった。
本書は、この「量子モナド論」から30年を経て、著者が辿りついた境地「唯意識論」を、一般読者向けにわかりやすく解説するという、この上なく贅沢な一冊である。
この唯意識論を適用すれば、「〈私〉とは何か、人間とは何か、そして人が作る世界がどうなっているのか」、さらには「死とは何か、脳とは何か、身体とは何か」まで、あらゆる問題が解けてしまうのである。しかもそのすべてが、高度な数学によって証明されているというのだから頼もしい(ただし、本書に数式はまったく登場しないのでご安心あれ)。
というわけで、評者は今、猛烈に感動している。何しろ本書では、文字通り「万物」の存在理由が、完膚なきまでに解明されているのだ。評者はこの本に出逢うために、これまでの辛い人生を、かろうじて生き延びてきたといっても過言ではない。人生を一変させる衝撃の書である。

(2023年8月号掲載)
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