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ムーと「地球の歩き方」のコラボ『地球の歩き方ムー 異世界の歩き方』から、後世に残したいムー的遺産を紹介!
本誌読者ならよくご存じであろう、イングランド南部ウィルトシャーにあるストーンヘンジ。中心部には高さ7メートル、重さ30トンの巨石で組まれた門が5つ置かれ、周囲には直径約100メートルのサークル状に、高さ4〜5メートルのメンヒル(立石)が配置されている。
まさに巨石遺跡の代表というイメージがあるが、実は建造初期(紀元前3000年ごろ)には、円形の堀と塚だけというシンプルな構造だった。

塚にはやがて56本の木の杭が立てられるが、まだ祭壇も石ではなく木製のまま。現在見られるような巨石が運ばれてきたのは、紀元前2500年ごろになってからだといわれている。
ちなみに現地の駐車場からは、1万年前に掘られたと思おぼしき4つの柱穴が見つかっているので、この地の祭儀場としての歴史が相当に古いものであることは間違いない。
さて、そのストーンヘンジの石だが、門を形成している巨大な石は「メガリス」、サークル上のメンヒルは「ブルーストーン」と呼ばれている。

ブルーストーンについては以前から、ウェールズ南西部のプレセリ鉱山で採取されたものであることが知られている。だが、メガリスがどこから運ばれてきたのかは、長い間議論の的とされてきた。
そんななか、2020年には謎が解けたという触れ込みで、ストーンヘンジから24キロ離れた「ウェストウッズ」という森林地帯のものだという報道もなされている。ただし決定打はなく、またそこから巨大な石がどうやって運ばれてきたのかは、相変わらず謎のままなのだ。
いずれにしても、ストーンヘンジ周辺は古代からの重要な祭儀場であり、同時に太陽の運行を測定する天文装置のようなものでもあったことは、すでに多くの研究で明らかになっているとおりだ。
なお、ストーンヘンジの北のエイヴベリーにも、巨大なストーンサークルがある。おそらくは相互に関係しあい、レイラインを形成していたのだろう。
現地を訪れるなら、ソールズベリーからバスツアーを利用するといい。


(月刊ムー2024年2月号より)
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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