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未知の部分も多い新型コロナウイルスは、世界中に「新しい生活様式」をもたらそうとしている。その中で、アフリカで拡大を見せるキリスト教のある宗派は「悪魔との戦い」として人々を扇動しているーー。
新型コロナウイルスによる感染症の広がりは、いまだ完全な終息が見えない。執筆時点で世界の感染者数は550万人を超え、このわずか半年足らずで人々の価値観までもがらりと変えてしまった。
世界中で「ソーシャルディスタンス」が叫ばれている今、感染者数が10万人を超えるアフリカでは、ある宗派がコロナウイルスの感染から救うとして信仰を集めている。
その宗派とは、アフリカで爆発的に信者を増やしているペンテコステ派というキリスト教の一派である。(参考・クリスチャントゥデイ)
彼らは「コロナウイルスは医学的な疫病ではなく、サタンの邪気だと主張しており、コロナウイルスという名のサタンを倒すために我々は今こそ神に祈りを捧げるべきである」と説いているのだ。さらにこの戦いの最大の武器は神への信心であるとして、信者らはコロナウイルスを倒すべくこぞって教会に集結しているという。なんと「サタンvs神」の戦場という、新しい生活様式を広めているのだ。
ペンテコステ派の有力な預言者エマニュエル・マカンディワ氏がオンライン集会で「あなたたちはコロナウイルスに罹患しない」、「神へ祈り、加護を得ることがどんな薬よりも効力がある」などと語ると、信者らの熱はますます勢いを増し、アフリカ全土で活発に集会が行われるようになった。マカンディワ氏はこれまで数々の奇跡を起こしたというカリスマ的な預言者であり、特にジンバブエでは氏の預言は神の言葉に最も近いとさえ言われている人物である。
ペンテコステ派は、復活祭から50日後にキリストの弟子たちに聖霊が降りたという「ペンテコステ(聖霊降臨)」という体験から生まれた宗派であり、今年(2020年)は5月31日が、彼らにとって重要な「ペンテコステ(聖霊降臨)」の日だ。アフリカでも多くの地域で教会集会が制限され、オンライン集会が推奨されているが、カリスマとも言えるマカンディワ氏の主張に後押しされ、5月31日に大規模なペンテコステ集会が開かれるのではないか、と政府関係者も懸念しているという。
ペンテコステ派の主張が正しければ、今、世界はサタンに飲み込まれまいと攻防戦を繰り広げているところである。神への祈りは自粛ムードを押し返したい期待と表裏一体になりうる。この宗派へのシンパシーが世界中に拡大する危険も……あるかもしれない。

遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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