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ゲーム雑誌「ファミ通」とのコラボでムー的ゲームをお届け!
どのような難解な殺人事件であろうと、殺人犯によって命を落とした被害者の霊に、直接「だれに殺されたの?」と訊けばよい。霊能者ならば、死者と交信して犯人を突き止められるのではないだろうか? 今回ご紹介するのは、そんな禁じ手ともいうべき謎解きへのアプローチをアドベンチャーゲーム体験としてプレイヤーに提供するミステリー作品、『Seance』。

奇しくも月刊ムー6月号では、"AIヴィジャ盤"についての特集記事が掲載されていたが、本作はそういったデジタルなヴィジャボードで霊と交信を試みる空間が醸しだす、得もいわれぬ奇妙な感覚をエンターテインメントで体感できる。マウスで机の上のロウソクを灯し、ボード上に指先を滑らせるといった操作も行うのだから、ゲーム業界でも類を見ないほど、ヴィジャボードをフレーバーとしてではなく、ここまでゲームデザインの根幹に据えてみせた、稀有なタイトルともいえよう。
霊能者であるあなたは、殺人事件を解決するために呼ばれる。もちろん、ヴィジャボードで霊と交信をして、その真相を追求することを期待されている。だが本作の犯罪は奇妙なもので、殺害方法に共通点は見られない。あなたは占いボードを使って そうして集めた証言からは、さらなる事実が浮かび上がるはずだ。そうして煎じ詰めていった事実を、新しい犠牲者の霊にぶつけることで、この一連の忌まわしき殺人事件の真犯人を暴き出すのである。こうして書いていると、まさに王道の調査を地で行くミステリーを解決する探偵の行動そのものだが――それはすべて、ヴィジャボードによる交霊術で、ボード上をはい回る霊に憑依された自分の指先が示す、アルファベットの連なりによってもたらされる。法廷アドベンチャー作品の名作にして金字塔である『逆転裁判』シリーズも、霊媒師が捜査のパートナーとして活躍する名作だが、『Seance』ではあなた自身がヴィジャボードによる降霊術を行う霊媒として立ち回るところがユニークで、まさにムー民にこそ体験していただきたいミステリーの逸品だ。

(本作のムー民度 ★★★★☆)
PC(windows) 配信中
©Alex Rose
(月刊ムー2024年9月号)
藤川Q
ファミ通の怪人編集者。妖怪・オカルト担当という謎のポジションで、ムーにも協力。
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