戦後ポップカルチャーを率いた魔術師にしてカルト映画の巨人、ケネス・アンガーの〝毒素〟/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
クロウリーの意を継ぐオカルティストにして“過激”な映像作家だったケネス・アンガー。その挑発的な作品群がブームとなった80年代サブカル=アンダーグラウンドシーンを回顧する。
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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
秋山眞人 著/布施泰和 協力
モノに心があるのは「当たり前の事実」
「モノには心が宿る」。かつては世界中に存在したいわゆる「アニミズム」の思想であるが、世界の多くの場所でそうした思想は、今や絶滅の危機に瀕している。
これに対して、日本人は今なお、「モノに心があるということを」「みな共通して感じている」と著者はいう。「日本人に共通するマインド」は、世界的に見ても「モノの心を理解する集中力や情熱が高い民族である」というのだ。
本書では、まず最初の5章をかけて、「モノに心がある」とはどういうことなのか、どういう原理に則っているのか、そしてわれわれはモノとの関わりをどのようにしていくべきなのかというようなことが、豊富な事例と研究に基づいて、懇切丁寧に説かれる。
次の6章からは「応用編」ともいおうか、幸運のアイテムの見つけ方、形と数字のパワーの活用法、万物の「相」の読み方などの具体的な実践法が大紹介される。
本書を読み進めていくうち、モノに心があるという考えは別に荒唐無稽でも何でもなく、むしろ「当たり前の事実」であるという感覚を、ごく自然に受けいれてしまっている自分がいるから、不思議である。
それにしても、大胸筋が発達して腹筋の割れたいわゆる「マッチョ」な体型よりも、実は布袋のように下腹の出た「太鼓腹」体型の方が霊的には上等なのだ、という指摘には、思わず腹ならぬ膝を打った。

(月刊ムー 2024年9月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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