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大宮司朗 著
基礎から高度な霊術まで、霊術の具体的な修法を収録
「霊術」とは、「神通自在、一切不可思議なことを思いのままに成し得るところの霊妙な術」。古来、わが国には数多の霊術家が存在し、桃李芳を競いつつ、その秘術を伝えてきた。
本書は、「霊学の先覚」とされる平田篤胤に始まり、本田親徳や出口王仁三郎、松原皎月など、主要な霊術家を採りあげ、霊術の世界観とその歴史を詳述する。
だがそれだけではない。むしろ本書の眼目は、彼ら偉大な霊術家たちが駆使した霊術の具体的な修法を、読者に伝授することにあるのだ。霊術修練の基礎である「吐納法」や「霊動法」が懇切丁寧に説かれているから、初心者も安心である。
そしてある程度、霊術の心得のある人には、さらに「奥伝編」が用意されている。
魂を宇宙の極みに飛翔させる「使魂法」、体外に霊妙な胎を生じさせる「霊胎凝結法」、言霊を用いて瞬時に願望を実現させる「言霊秘法」など、まさに過去の超人たちと同じ奇跡を起こすことのできる、高度な霊術の数々が、惜しげもなく収録されているのだ。これを座右の書とせずに、何をするのか。
ちなみに本書は、2014年に学研パブリッシングから刊行された、同じ標題の本を元にしているが、霊符や「龍鳳神字」を追加し、さらに全体的に増補改訂がなされているから、前書の読者の方も必見。あたかも和綴じの古書でも繙いているかのような、お洒落な装幀も素敵である。

(月刊ムー 2024年6月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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