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相手を全身全霊で愛すれば、指1本で床に転がすことも、軽々と抱え起こすことも可能!? 物理学者・保江邦夫氏が創始した「冠光寺眞法」の中核は「愛」。そのエッセンスを体験させていただこうと、大勢の門人が集う稽古場にうかがいました。







敵意ではなく愛をもって相手を受け入れることで技を発現させる冠光寺眞法。カトリック修道院秘伝の活人術に合気道の要素を加えて、保江邦夫先生が体系化されました。
今回は、江戸川橋体育館での稽古に参加させていただきました。かなりの大人数で、保江先生の人気を実感。
まずペアになり、横たわった相手の手を引いて起こす方法や、座った相手の肩を引いて寝かせる方法について教えていただきました。力ずくで動かそうとしてもうまくいかないので、相手の体の周囲に「愛」という文字が光っているのをイメージ。もしくは合掌するか、相手の手に手を重ねて一体感を高めることで動かせるようになるとか。
実際にやってみたら、初対面の相手に対してなかなか愛をイメージできず、うまくいかなかったのですが、相手のことを、大好きな猫やふわふわのマシュマロだと思うことで少し持ち上がりました。逆に、相手に体を起こしてもらうときは、「愛」を送ってもらって体が熱くなるのを感じました。
家元演示稽古では、保江先生による新たな技が実演されました。人間が2本の足で立ち、押しても倒れないのは高次元とつながっているからで、そのつながりを切れば、マネキンのように簡単に倒すことができるそう。常々、人間は殺人的なラッシュでもどうして普通に立っていられるのか不思議でしたが、高次元につながっているからかもしれません。高次元の断面として現れているのが3次元の肉体だそうで、物理学者のアカデミックな解説に感じ入りました。
保江先生が、相手の体の輪郭をぐるっと指でなぞって高次元とのつながりを切ると、屈強な男性がゴロンと倒れました。保江先生ともなると、視線でも切れるそうです。
「高次元と切り離さず、オーラや守護霊様に働きかける穏やかな方法をずっと追求してきましたが、高次元を遮断するのがいちばん簡単で、究極の愛です」
愛を極める冠光寺眞法。高次元と切り離されて倒された人は幸せそうな表情で、愛によって倒される恍惚感が、見ている側にも伝わってきました。冠光寺眞法は、もはやヒーリングといえそうです。
辛酸なめ子
漫画家、コラムニスト。芸能界から霊能界、セレブから宇宙人まで独自の視点で切りこむ。
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