2年前の絶滅生物が描かれた壁画の謎!/MUTube&特集紹介 2024年12月号
200年前の壁画に、人類誕生前の地球で生息していた古生物を発見! 出会うはずのない両者が接触していたことを示す証拠なのか? 三上編集長がMUTubeで解説。
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放課後の静まり返った校舎、薄暗い廊下、そしてだれもいないはずのトイレで子供たちの間にひっそりと語り継がれる恐怖の物語をご存じだろうか。 学校のどこかに潜んでいるかもしれない、7つの物語にぜひ耳を傾けてほしい。
学校、それは多くの人が一度は通ったことがある空間でありながら、多数の子供と少数の大人で構成された、一般社会とは切り離された特殊な空間でもある。
この学校の中で、子供たちは独自の怪談を語り継いできた。これらの話は「学校の怪談」と呼ばれている。
今回は、そんな学校の怪談について紹介、考察していきたい。その数は学校の七不思議に倣って、7つとしよう。
まずはじめに紹介するのは「テケテケ」だ。下半身のない人間の姿をしており、男女どちらの場合もある。足がないため歩くことはせず、肘をついて移動する。その移動が異様に早く、また、移動中に「テケテケ」という音がするため、この名前で呼ばれる、とされることが多い。
テケテケにまつわる学校の怪談で多いのは、少女が学校の校舎の窓から野球やサッカーをしている生徒たちを見ているというものだ。生徒たちが少女に気づき、こっちにおいでと呼ぶと、窓から下半身のない少女が肘をつきながら迫ってくる、というところで話は終わる。
また、話を聞いた人のもとにテケテケが現れ、その人の足を奪うという話もよく語られる。この場合、テケテケが誕生するまでの話が付随することが多い。その内容は次のようなものだ。
冬の北海道にて、何らかの理由で急いで学校に向かう途中のひとりの女子高生が遮断機の下りている踏切を渡ろうとする。しかし転倒する、線路に足を挟まれるなどの理由で列車に轢かれ、上半身と下半身の間で体が轢断されてしまう。
列車の運転手が様子を見にくるが、その惨状を見てもう生存は見込めないと諦め、本部に連絡を取ろうとする。しかしそのとき、上半身だけの女子高生が動いた。女子高生は助けを求めて這ってくる。運転手はあまりの恐ろしさに電柱に登るが、女子高生の上半身も電柱を登ってくる。
その後の展開は、運転手は恐怖のあまりショック死しており、その背中に女子高生の上半身がしがみついている、運転手は凍死しているが、女子高生は下半身を残して上半身が消えている、などさまざまに語られる。
そしてこの死亡した女子高生が失った足を求めてさまよっているのがテケテケであり、生きた人間の足を奪うのだという。
しかし、これらの話以外にもテケテケはバリエーションに富んでいる。

松山ひろし著『呪いの都市伝説 カシマさんを追う』によれば、テケテケは沖縄県が発祥の地になっている可能性が高く、実際に同氏が運営していたWEBサイト「現代奇談」に投稿された、1980年に沖縄県で語られていたという以下のような話が紹介されている。
それによれば、公園で遊んでいると、近くに駐車している車の屋根に頬杖をついて、こちらを見ている少年がいる。その少年をしばらく見ていると、上半身だけ出て「テケテケ~」っと近づいてくる。怖くなってしゃがみ込むといなくなる。この少年は「テケテケェ~」「テクテクゥ~」「シャカシャカァ~」と呼ばれていたが、これは沖縄方言特有のイントネーションだったという。
池田香代子他編著『ピアスの白い糸』では、日本民話の会・学校の怪談編集委員会編『学校の怪談13』を参考に「テケテケ」の名がつけられた上半身ははじめは沖縄に極めて多く見られた、と記されており、最初期のテケテケは沖縄県で発生したものと考えられる。ただし『学校の怪談13』には「テケテケ」という名前がついていない上半身の化け物についても多く投稿されており、鹿児島県から「パタパタさん」、滋賀県から「コトコトさん」、神奈川から「カタカタ」などが掲載されている。
これらは下半身を失った過程がないか、幽霊として語られ、姿も男の人、おじいさんなど男性のものも多い。
また、先述した『ピアスの白い糸』では「ひじかけババア」「肘子さん」「肘かけ女」といった女性の上半身のみの姿をした怪異について語られているが、これについて、1996年出版の渡辺節子・岩倉千春著『夢で田中にふりむくな』では、当時、大人が語るのは肘かけババア、コツコツばばあといった老婆、大学生、高校生あたりは肘子さん、肘かけ女といった若い女性、そして小中学生が語るのはテケテケやパタパタなのだと記されている。
これらのことを考えると、90年代は学校の怪談がメディアなどで盛んに取り上げられたこともあり、テケテケの名前が上半身のみの姿をした怪異の名前として定着し、ほかの怪談と統合されていったのではないだろうか。
前日譚として語られる踏切事故で女子高生が轢断される怪談も、もとは別の都市伝説だった。また、話を聞くとやってくるという話は、同じく下半身を失った怪異として語られるカシマさんの影響が窺える。
90年代以降、学校の怪談として語られるテケテケは性別も年齢も過去の有無も、もともと人間なのかそうでないのかも多種多様だ。さらに、テケテケの失われた下半身が怪異化したカツカツさんなる存在も語られるなど、派生した怪異も出現している。
そして、テケテケは今も全国の学校で語り継がれている。この令和の時代、また新たな特性を持ったテケテケが出現しているかもしれない。
(月刊ムー2024年8月号より)

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朝里樹
1990年北海道生まれ。公務員として働くかたわら、在野で都市伝説の収集・研究を行う。
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