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本誌「ムー」における、屈指のミステリーのひとつ。ピラミッド日本列島発祥説。列島各地に存在するピラミッドと超古代文明の謎を徹底ガイド!
葦嶽山以降、酒井勝軍は次々と日本各地でピラミッドを発見していった。岩手県の住田町、釜石市、大船渡市にまたがる北上山地南部の山、五葉山もそのうちのひとつだ。(葦嶽山ピラミッドについてはこちら)

実は酒井が五葉山を訪れた目的は、ヒヒイロカネの発見にあった。
ヒヒイロカネは『竹内文書』に登場する謎の金属で、「錆びず腐らず、いきいきと何万年たつとも同じくある宝のヒヒイロカネ」と記述される。かつては皇室の三種の神器の素材や、天皇が坐す神宮の屋根を葺く材料として用いられていたのだという。
ただし、そのあまりの高貴さと特殊性ゆえに、使用は皇室に限定されていた。そして雄略天皇の時代、十六弁菊花紋の鏡を2枚鋳造したのを最後にヒヒイロカネは枯渇し、いつしか存在さえ忘れられてしまったのだ。
そのヒヒイロカネを五葉山で大量に発見したと、酒井は語っている。残念ながら発見の状況や場所については公表されなかったので、真偽についてはわからない。間もなく亡くなってしまったからだ。登山当時の酒井は65歳で、心臓病に苦しめられていたという。
だがこのとき、ヒヒイロカネ以上に酒井を驚かせたものがあった。山のあちらこちらに、ピラミッドの遺構と思しき大量の巨石が散見されたのである。
たとえば山腹には、それ自体がピラミッド形になっている三角形の大岩がいくつもあった。また巨大な石室は20畳ほどの空間があり、内部には祭壇も備えられていたというし、斜面に突きだした巨大な石柱の下には、真北を示す方位石も置かれていた。
夢中になって五葉山の山頂を調べているうちに夜を迎えた酒井らは、そこに祀られていた日枝神社の参籠所で夜を明かした。そして翌朝、日の出を拝した酒井は、巨石と雲海の壮大なるパノラマにたちまち心を奪われる。
その瞬間、酒井はこの光景こそ、世界の開闢からハルマゲドンまでの歴史を示したものだと悟ったというのである。まさに「黙示録」の世界が眼前で繰り広げられていると感じたのだ。


最後に、五葉山の近くにある姫神山も、不思議な形の笠石など、巨石遺構が残された聖山であるこを記しておこう。この山もまた見事なピラミッド形をしており、東北地方のピラミッドネットワークの基点になっている可能性が高いといわれている。

(2024年 月刊ムー5月号)
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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