その記憶は真実か?『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』から連想されるムー的ワード!/卯月鮎・ゲームー案内
書評家・ゲームコラムニストの卯月鮎が話題のゲームから連想されるオカルト、超常現象、不思議をピックアップ。これらを知っておけばゲームがもっと楽しくなるかも!?
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ゲーム雑誌「ファミ通」とのコラボでムー的ゲームをお届け!
世界中の神話伝承から万人の心に共通する深層心理を探求したことで知られる、心理学者C・G・ユング。
本作『Jung’s Labyrinth』(ユングの迷宮)は、そんなユング心理学で紐解かれる神話や錬金術、そして夢の象徴群から、深層心理を探求していくウォーキングシミュレーター的アドベンチャーゲーム。
ユングの思想をモチーフにしたゲームは数あれど、蠱惑的で無気味なビジュアルで描かれる多彩なシンボリズムを背景としたユング世界そのものを体験できるゲームがあったとは思いもよらないが、本作はプレイすることで、まさに「自分の心の深層に横たわる、内なる原型群」と向き合うことになる。

ゲーム自体は「英雄」(ユング心理学での原型のひとつ)を捜す旅を辿る、ある種の巡礼のごとき構造だが、歩むエリアはまさに心の迷宮。自らの心が投影されたシャドウと向き合わねばならず、また己のエゴとも対話しなくてはならない。無意識の底で出会う多様なアーキタイプとは、哲学的な問答を行う。
そんな「個体化プロセス」と「能動的想像力」をテーマにしているという本作は、まさにユングに興味を抱く方のためにある、体験するユング心理学思想の迷宮。神話伝承を愛する方は、恐れることなく、本作で無意識の底につながる迷宮へと足を踏み入れてみてほしい。

(本作のムー民度 ★★★☆☆)
Steam 配信中 1500円
©Jan Jilecek
(月刊ムー2024年6月号)
藤川Q
ファミ通の怪人編集者。妖怪・オカルト担当という謎のポジションで、ムーにも協力。
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