『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』に見る”現代アメリカを覆う影”とBLM/森瀬繚
10月24日(土)より、スターチャンネルEXにてドラマ『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』が日本初配信となる。社会派ホラー『ゲット・アウト』で評価されたジョーダン・ピール監督が、1950年代アメリカ
記事を読む

「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
坂井洋一・石井数俊 著
「出雲開きツアー」を記録するドキュメント
出雲神話の、悲劇の英雄・大国主。一般には神話上の存在とされているが、著者のひとりである坂井洋一氏はあるとき、実は大国主は実在の人物であり、その子孫が今も健在であるという驚きの情報を得る。のみならず、彼らは古代出雲王国の真の歴史を、口伝の形で連綿と伝えてきたというのだ。
それが坂井氏のいう「出雲口伝」である。それによると、出雲王国の建国は紀元前500年ころ。アーリア人のインド侵入により、北へ逃亡した先住民族のドラヴィダ人は、樺太から日本に侵入して、出雲で王国を築いたというのである。つまり日本人のルーツの一部は、彼らドラヴィダ人ということになる。
さらにもうひとつのルーツは、秦から出雲にやってきたユダヤ系の方士・徐福。彼と出雲王国の間で繰り広げられた、さまざまな諍いやドラマの末に、大和王権が確立してゆく。
本書はこのような歴史観の下、令和4年に敢行された「出雲開きツアー」を記録するドキュメント。前半で「出雲口伝」の内容が詳細に語られた後、突然ツアーが始まるので面喰らってしまう。それも、聖地巡礼の観光ガイドとしても、十分使える内容なのだ(何とおすすめのグルメスポットまで掲載されている!)。これはぜひ巡ってみたいところであるが、そのためには自動車は必須。
巻末では、もうひとりの著者石井数俊氏が、霊的出雲王国を論じている。何とも盛りだくさんな本である。

(月刊ムー 2024年6月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
関連記事
『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』に見る”現代アメリカを覆う影”とBLM/森瀬繚
10月24日(土)より、スターチャンネルEXにてドラマ『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』が日本初配信となる。社会派ホラー『ゲット・アウト』で評価されたジョーダン・ピール監督が、1950年代アメリカ
記事を読む
超能力で依頼解決! サイキックだらけのエンタメ映画『エスパーX探偵社〜さよならのさがしもの〜』
職業、探偵。特技は「殴られると相手の感情がわかる」こと?
記事を読む
創建1200年! “真言密教始まりの地”を知る「神護寺―空海と真言密教のはじまり」展が開催
真言密教の最初期、空海の生きた時代に制作された密教美術が集まる展示が開催!!
記事を読む
失われた精神世界を辿り直す本「オカルト2.0」/ムー民のためのブックガイド
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
記事を読む
おすすめ記事