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海中で100日間を過ごした世界記録をもつ科学者が、なんと体験を通して自らの身体が生物的に若返ったと主張している。いったい彼の中で何が起きていたのか――!?
近年、欧米では「健康長寿」のさらにその先、「若返り」や「不老不死」を目指して研究に没頭する富裕層のニュースも多数伝えられているが、もちろん現在のところ実現には至っていない。ところが、そんな難題の「若返り」実現のヒントがついに見つかったかもしれない。水中で長期間過ごした米フロリダ大学の科学者ジョセフ・ディトゥーリ氏が、「水中に長く留まったことで肉体的に若返った」と主張しているのだ。

元海軍のダイバーでもあるディトゥーリ氏は昨年、大西洋の水面下およそ10メートルの施設で約100日間にわたり生活。水中で最も長く暮らした人物として記録を打ち立て、日本でもその偉業は報じられている。しかし、さらに驚くべきは陸に戻ったディトゥーリ氏が血液検査を行った結果、体内のあらゆる炎症マーカーが50%減少し、幹細胞の数が潜水前の約17倍に増えていたというのだ。

とりわけ興味深いのは、「テロメア」に起きた変化に関するディトゥーリの主張だ。我々の遺伝情報が格納された染色体DNAの末端に位置するテロメアは、細胞が分裂するたびに短くなり、やがてなくなれば染色体がほどけて細胞は死んでしまう。つまり、テロメアの長さが我々の寿命と密接に関係しているわけだが、そのテロメアが水中生活を送ったことで以前よりも長くなったというのだ。現在56歳のディトゥーリ氏は「海から上がったとき、私の肉体的な年齢は34歳になっていた」と語る。
ディトゥーリ氏は自身の年齢が逆転した理由について「(地上と比較して、海中施設内の)高気圧環境での生活が要因ではないか」と推測。実際、現代医学では高気圧酸素治療が導入され、最近の研究では高気圧酸素療法によって血液細胞の死滅速度が低下したという報告もあるそうだ。
また、ディトゥーリが主張する幹細胞の増加も重要なポイントだ。幹細胞は体内のあらゆる種類の細胞に成長することができるため、再生医療にも紐づけられている。テロメアと幹細胞にまつわるディトゥーリの主張が正しければ、高気圧環境にこそ若返りのカギがあったとして、今後の研究が加速するかもしれない。
気になるのは、もしも若返りが実現した場合の「人間の寿命」はどこまで延びるのか、という点だ。かねてより人間の寿命には(どんなに長く生きても)120年前後で限界がくるという「120歳限界説」が唱えられてきた。実際、ギネスブックに掲載されている長寿記録を見ても、122歳でこの世を去ったフランス人女性が世界最高齢記録とされる。そして奇妙なことに、120歳限界説は『旧約聖書』の「創世記」6章3節にも記されているという説がある。「ノアの箱舟」以降、神が人間の限界寿命を120歳と定めたと読み取れる部分があるというのだ。

もしも今回、ディトゥーリ氏の肉体が実際に20歳若返っているならば、その限界寿命は約140年に達することになり、これまでの定説や神の意志を覆したことになるだろう。さらに近年、興味深いことに米ジョージア州立大学とサウスフロリダ大学の合同研究チームがおこなった分析でも「1970年代生まれの中から140歳を超える人物が登場する可能性もある」と結論づけている。
つまり、今回のディトゥーリ氏の主張のみならず、それ以外の研究成果でも「140歳の人間」が登場する可能性が示唆されているのである。人間の寿命を20年延ばす鍵は、高気圧が握っているのか――? 凄まじい長寿に対する賛否は人それぞれだろうが、今後の研究の進展が気になるところだ。
webムー編集部
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