20年前の少女失踪事件の真実とは!? 今も存在する「魔女狩り」を描いた映画『ナイトサイレン/呪縛』監督インタビュー
「現代の“魔女狩り”フォークホラー」と銘打った話題の映画『ナイトサイレン/呪縛』。本作に秘められた“恐怖の深層”について、スロヴァキアの新星映画監督がムーに語った!
記事を読む

「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
久留島元 著
天狗とは何かを、丁寧に考察した解説書
日本を代表する妖怪のひとつである「天狗」。偉丈夫の山伏姿で、赤ら顔に長い鼻、自在に空を飛び、さまざまな怪異を起こす、妖怪の中でも上位に位置する存在、といったイメージは、日本人ならだれもが共有するところだろう。『ゲゲゲの鬼太郎』においても、大天狗が裁判長を務めていたことは、よく知られている。
そんな天狗の研究といえば、これまではフィールドワークを得意とする民俗学の独壇場とされてきた。これに対して本書は、「天狗説話」というキーワードを軸に、「言葉を対象とする文学研究の立場から」天狗のイメージの形成と、その変遷を跡づけようとする試みである。
われわれのよく知る鼻高天狗像形成の経緯に始まり、中世における天狗像の変化、鎌倉時代の絵巻『是害房絵』を切り口とした各地の天狗伝承の分析、そして江戸時代から近現代に至る天狗のキャラクター化まで、豊富な資料を俎上に上げつつ、天狗とは何かを丁寧に考察してゆく。
著者の久留島元氏は、国文学博士で、博士論文にしてから「「天狗説話」の研究(同志社大学)」であったという「天狗の申し子」。
本書は、この博士論文とも一部関連しているようだが、本書自体は論文ではなく、一般向けの平易な解説書であるから、恐れず手に取っていただきたい。そして願わくば、本書を契機として、ひとりでも多くの人が、日本の妖怪研究の甘美な沼に、はまられんことを。

(月刊ムー 2024年3月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
関連記事
20年前の少女失踪事件の真実とは!? 今も存在する「魔女狩り」を描いた映画『ナイトサイレン/呪縛』監督インタビュー
「現代の“魔女狩り”フォークホラー」と銘打った話題の映画『ナイトサイレン/呪縛』。本作に秘められた“恐怖の深層”について、スロヴァキアの新星映画監督がムーに語った!
記事を読む
マッドモンク=濟公活仏の巨像が鎮座する台湾の珍寺「聚善堂」へ! 聖人信仰のリアル/小嶋独観
珍スポ巡って25年、すべてを知る男による台湾屈指の珍寺・奇祭紹介!
記事を読む
五穀を絶ち、目を捧げ、タマをちぎる!即身成仏への覚悟に震えろ!/松原タニシ超人化計画「即身仏」(3)
即身仏巡り旅もいよいよ佳境。即身仏の聖地・山形でたどりついたのは、タマ…睾丸のミイラだった! タニシ、これを目指すのか?
記事を読む
西洋版コックリさん「ウィジャボード」の誕生と流行/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
霊との交信に用いられる神秘の文字盤「ウィジャボード」。19世紀欧米の心霊ブームを機に普及したスピリチュアル・アイテムだが、商品としての大ヒットの仕掛け人は、意外な業界の人物だった。
記事を読む
おすすめ記事