歌う魔物は、歌うま者ーー歌声の主にご用心/黒史郎・妖怪補遺々々
ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々(ようかいほいほい)」! 今回は、「歌をうたう妖怪」に焦点をあてて補遺々
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「異界」をテーマにした魅惑の企画展が京都の博物館で開催中
「異界」ときいたらどんなことを思い浮かべるだろう? 都市伝説や怪談好きの人ならば、「きさらぎ駅」や「犬鳴村」、神話が好きな人なら「常世の国」などを想像するかもしれない。もっと単純に、あの世、死者の世界が最初に頭に浮かぶ異界だろうか。ともかく異界ということばには、人間がふだん暮らしているこの世界とは全く別の場所、それでいて不意に迷い込んでしまうことがあるくらいすぐそこにある世界……といった、妖しく恐ろしいイメージがつきまとう。
昔の人々は、この世におこる病気や災い、不思議な現象は、そうした異界あるいは異界に住むモノたちが引き起こしているのではないかと考えていた。そして、厄災をもたらす異界のモノたちに出会わないように、彼らがこの世界にやってこないようにと、さまざまな魔除けやまじないを編み出してきたのだ。
京都文化博物館で開催中の「異界へのまなざし あやかしと魔よけの世界」は、これまでに人々が異界にむけてきた“まなざし”に着目した企画展。人間は異界をどのように想像し、どう表現してきたのか。そして、想像するのもおそろしい異界、異界のモノたちにいかに対処してきたのか……。21世紀のこんにちでも解決されない、永遠の問いともいえるテーマに迫った展示会だ。

展示の第一章「現世と異界のはざま」では、歴史上の人物たちが異界の住人と遭遇したエピソードを描いた絵画や、おどろおどろしい幽霊画が紹介される。第二章「異界に住まうモノたちへのまなざし」では、源頼光による妖怪退治の武勇を描いた「土蜘蛛之草紙」や、「百鬼夜行」「化物絵巻」などを鑑賞することで、異界のモノたちを表現する人間のまなざしがうかがえる。そして第三章「魔よけとまじないの方法」には、魔除けの力があると信じられた元三大師のお札や鍾馗の図、占術に用いる式盤といった“異界の対処法”に関連した資料がならぶ。


怖いのに、なぜだかどうにも見たい、知りたい気持ちがおさえられない「異界」。展示会の会期は2024年1月8日まで。いそげ!

「異界へのまなざし あやかしと魔除けの世界」
会場:京都文化博物館(京都市)
会期:〜2024年1月8日(月・祝)/休館: 月曜(1月8日は開館)、12月28〜1月3日
料金:一般500円、大学生400円、高校生以下無料
https://www.bunpaku.or.jp/exhi_sogo_post/20231125-20240108/
webムー編集部
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