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ラッセル・ターグ 著
能力者の紹介から実践方法まで、リモート・ビューイングに関する、十分な情報が手に入る
「リモート・ビューイング」。日本語では「遠隔視」などと訳されるそれは、「過去、現在、未来という時間の概念を超えて、離れた距離に存在する人や物、場所、出来事などを意識の力で知覚する能力」をいう。そして著者によれば、このような「サイキック能力は驚くほど正確で信頼性が高く、有用な能力であることが証明されて」いる。
本書は、50年にもおよぶサイキック能力と体外離脱の研究の結果、「私たちの意識は時間と空間を超越した無限の力を秘めていると確信するに至」ったという著者による、「リモート・ビューイングの資料集」である。「リモート・ビューイングの父」と呼ばれるインゴ・スワンや「サイキック・ポリスマン」パット・プライス、「陸軍のリモート・ビューワー」ジョー・マクモニーグルなどの能力者の紹介から、未来予知の原理、さらには実際のリモート・ビューイングの実践方法まで、実に盛りだくさんの内容で、「資料集」の名にふさわしい。ことリモート・ビューイングに関しては、本書一冊で必要十分な情報が手に入る。
とくに実践の部分は、本誌読者もおおいに興味を惹かれるであろうが、ふたり一組で行う必要があるので、単独で挑みたい人は、著者が開発したスマートフォン用アプリESP Trainer、およびStargate ESP Trainer(いずれも100円)を、試していただきたい。
著者のラッセル・ターグは、アメリカの物理学者。1972年、CIAから資金提供を受け、スタンフォード研究所で超感覚的知覚(ESP)の研究プロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトの成功を受け、1978年にはアメリカ陸軍の要請で、軍のサイキック能力者ユニット「スターゲイト・プロジェクト」を創設。以後1995年までの間、軍に有益な機密・極秘情報を提供しつづけた。さらにいえば、著書に、MU SUPER MYSTERY BOOKSから昔出ていた、『奇跡のスタンフォード・テクニック』などがある。
そんな著者によれば、リモート・ビューイングの真の目的は、「時間と空間に縛られない意識に触れ」「万物とのつながりや相互関係の本質を意識すること」にある。その境地にたどり着く第一歩として、ぜひ本書を積極活用していただきたい。

(月刊ムー 2024年1月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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