無数の人形が思いを語る! 津軽の「賽の河原」で死者供養の尊さを実感/小嶋独観
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本田不二雄 著
尋常ならざる容貌、モチーフの仏像・神像を紹介
著者である本田不二雄氏は、日本で唯一の「神仏探偵」で、「全国の神仏方面の〈ただならぬモノ〉を発見・探索することを歓びとしている」という人物。
本書は、そんな著者が「これまでに出会った不思議に満ちた〈仏像・神像〉を紹介する一冊」。
収録されているのはいずれも「尋常ならざる容貌、モチーフの像ばかり」である。
母親の脇から生まれたとされる、仏陀聖誕の瞬間をリアルに描いた像。荒縄で肩までグルグル巻きに縛られた地蔵。「神」というより、もはや妖怪にしか見えない隻脚の「夔神」。そしてこれぞ異形の極めつけともいうべき「牛頭天王」。
かと思えば、日本人にもっとも愛された仏である「観音さま」の、想像を絶するあんな姿やこんな姿。
さらには仏ならぬ天狗、狐、奪衣婆、そそり立つ男根そのものである「ほだれ大神」、一ツ目の化け物である「山の神」などの「異神」たち。
そして激しくシャウトする役小角、鬼に変じた元三大師、カリスマ修行僧が自らの頭髪を植えた「弾誓仏立像」、変身直前の仮面ライダーを思わせる「とうがらし地蔵」などの「元人間」……。
テーマ別に、異相の神仏像が40点以上も収録され、著者の愛情あふれる解説が付される。
もし可能ならば、次回はぜひ、判型を大型化して、フルカラーにしていただきたい。

(2023年11月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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