”河童の手”が雨を呼ぶ!? 茨城・満蔵寺で伝説のミイラと遭遇/石原まこちん・漫画ムーさんぽ
都市伝説ウォッチャーの漫画家・石原まこちんが散歩気分で高みを目指すルポ漫画、6回目! 今回は「ビブリオマンシー」の回で暗示された「河童の手」のご開帳に立ち会いました。
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屋久島の暗い夜、森のなかでタニシが見たものは……。そしてついに屋久島の超人を発見!
超人の足跡を追うために屋久島を訪れた松原タニシ。
屋久杉とよばれる樹齢1000年以上の巨大杉を眺め、島の神社とお寺に同じ仁王像が置かれているのを発見したが、その理由はよくわからないまま1日目昼は終了。
そしてその日の夜、タニシはあるイベントに参加することになっていた。夜8時に現地集合というので約束の時間のちょっと前に現場にいってみると、そこにはこんな貼り紙が。

現地集合のはずなのに、この紙一枚で他には人もいない。イベントというのは屋久島の夜の森を散策できるナイトウォークだったんだけども、この暗闇。ここまで乗せてきてくれた地元タクシーの運転手さんもビビってたよ。
周囲を照らしてみると、何かいる!

カカシ? ゾンビかと思った。こんなのがいっぱいいるのだ。

キャノット=CANNOT=できない? と思ったが、これは「梢回廊キャノッピ」である。
さらに「キケン」の文字のある看板。
網も触っちゃダメ。感電しちゃう。

ダメ押しにナンバーのない車……シャレにならない怖さだ。

と、そうしているうちに8時になったらしく時間ぴったりに案内のおじさんがきてくれたのだけど、一瞬この人に襲撃されるんじゃないかと思ってむちゃくちゃビビってしまった。勘違いしてすみません。
怖すぎて写真もブレブレ。この山のなかで、手渡されるのは懐中電灯ひとつだけ。

進んでいくと、やがてひと区画区切られたところがあって、そこで「懐中電灯消して」といわれる。いわれる通りに消してみると、奥でなにかがぼんやり光っている。

なんだこれは……。

キノコだ! この光るキノコは「シイノトモシビタケ」といい、『もののけ姫』で木のうえでカタカタ揺れる精霊コダマのモデルになったといわれているそうだ。たしかにきれいだしかわいい。


でもとにかく怖かった。星空もみえますよということだったのだけど、当日は曇り空で星いっさいなし。懐中電灯を消すと光っているのはキノコだけというすごい空間だった。こうして1日目の夜は更けていくのだった。
そうして夜があけて、翌日。タニシは本佛寺というお寺を訪ね、ご住職に話をきいてみた。
本佛寺は法華宗という宗派に属するのだが、他にも屋久島には法華宗の寺院がたくさんある。ご住職によると、屋久島に法華宗が広まったのは、日増上人(にちぞうしょうにん)という室町時代の僧侶の伝説的な活躍によるのだそうだ。

日増上人は布教活動のために屋久島にやってきた法華宗のお坊さんだったのだが、その頃屋久島は山が大揺れするという怪現象に見舞われていて、島民はみな驚きおそれていた。
そこで日増上人は宮之浦岳という屋久島で最も高い山に登って、何万回も法華経を唱え続けるという行をはじめる。ちなみに宮之浦岳は標高1936メートル、屋久島最高峰であるだけでなく、九州全体でもいちばん高い山だ。

そして日増上人が法華経を唱え続けたところ、何万回目かで山の振動はぴたっととまり、どこからか上人の前に白い鹿が一頭あらわれた。そして上人に一礼して、ふたたび山のなかに去っていったのだという。
これ以来山が揺れることはなくなり、これは法華経すごいじゃんとなって、屋久島はみな法華宗に改宗したのである……というのが、ご住職による説明。
日増上人は山の頂上に神様をお祀りしたりもしたそうで、法華宗は神社ともつながりがあったようだ。益救(やく)神社に仁王像が置いてあったもの、そういう神社とお寺の関係性の歴史からなのかもしれない。
島を救い、布教にも成功した日増上人、間違いなく超人だといっていいだろう。屋久島でまずは一人目の超人の足跡を確認!
松原タニシ
心理的瑕疵のある物件に住み、その生活をレポートする“事故物件住みます芸人”。死と生活が隣接しつづけることで死生観がバグっている。著書『恐い間取り』『恐い旅』『死る旅』で累計33万部突破している。
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