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ロズウェル事件の真実が記されていると考えられる「レイミー・メモ」。そこに記されている事件の真実と隠蔽工作とは?
『The Black Vault』という暴露系サイト及びユーチューブチャンネルの主催者ジョン・グリーンウォルドは、MADAR(多重異常検知および自動記録システム)によってUAP(未確認異常現象)全般に対処していく旨を発表したAARO(全領域異常解決局)という政府機関の活動に関し、情報公開法に基づく質問を行っているが、うまくかわされているようだ。その理由は、質問内容に「レイミー・メモ」に関する項目まで含まれていたからだと考えられている。
1947年7月に起きたロズウェル事件の最重要資料のひとつ「レイミー・メモ」は、テキサス州ダラスのフォートワース陸軍飛行場の第8航空軍所属のレイミー准将が、国防総省のホイト・ヴァンデンバーグ将軍に現場の状況を伝えるために送った電信文の下書きのこと。

事件の発生直後、気球の破片を前にして撮影されたマスコミ用写真の中で、レイミー准将が手にしているメモでもあるのだが、1947年当時に撮影された写真にデジタル解析を加え、文字列の解像度を上げて読みやすくした画像がこれまでに何種類も発表されている。こうした作業の結果、メモには「残骸の犠牲者」とか「円盤に乗せて、彼らは送る」という内容が書かれていたことが判明している。

さらに、「新発見物の円盤」「牧場での行動」「円盤の中」といった文言も記されていたことから、レイミー・メモは“地球外から飛来したUFOの墜落”というロズウェル事件の真実を示すスモーキング・ガン(動かぬ証拠)と形容されることが多い。

メモを手に、屈みながら写真に収まるレイミー准将の写真は有名だ。片や、もう1枚の有名な写真では、気球の破片を手にしたジェシー・マーセル少佐がぎこちない笑顔を浮かべている。2枚の写真は、ロズウェル事件の本質を浮き彫りにしているような気がする。真実を記したメモを持つレイミー准将の秘密厳守の決意。そして、現場で自らの手で触れた奇妙な金属片とは似ても似つかぬ気球の破片を渡され、「見つけたのはこれです」と言うことを強要されたマーセル少佐の戸惑い。同じ事実を共有していた2人だが、その心情には大きな違いがあったにちがいない。レイミー准将としては、動揺を見せてはいけない。そしてマーセル少佐は、目の前の虚実を受け入れることを強いられた。
今回、ジョン・グリーンウォルドがペンタゴンに送った質問状にレイミー・メモに関する項目が含まれているとして、それに正面から答えてしまえば、ペンタゴンが隠蔽工作を最初から主導していたという史実が明らかになってしまう可能性も否めない。やはりペンタゴンが返答を渋る理由は、不都合な真実に迫る質問が含まれていたからだと考えるのが自然だろう。
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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