テキサーカナに魚の雨が降った話など/南山宏のちょっと不思議な話
「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2024年7月号、第483回目の内容です。
記事を読む
文=宇佐和通 協力=ヒストリーチャンネル

ヒストリーチャンネルが世界の〝事故物件〞を特集。アメリカ屈指の心霊スポットとして知られる廃病院で語られる、人を死に呼び込むトンネルと心霊写真の真相とは……?

上の写真は、アメリカのケンタッキー州ルイビルにある、いわくつきの建物で撮影されたものだ。ウェイバリーヒルズ療養所という結核専門病院だったこの場所は、1900年代初頭から何千人という数の患者が命を落とした。廃病院となってかなりの時間がたっていて、多くの人々の想像通り、アメリカ有数の心霊スポットとして知られている。
はっきりと写っている女性はだれなのか。
明らかになっている情報では、彼女は元入院患者ではなく、職場の医師との間に子どもを宿し、それが原因で自殺を遂げた若い看護師だという。
看護師の女性が自死を遂げたのは502号室。その2年後、同じ部屋の窓から看護師が飛び降り自殺を遂げた。自殺の現場となった部屋で、飛び降り自殺があったという逸話は、この部屋が因縁=ネガティブなエネルギーが充満する場として語られていくに十分すぎるインパクトだったに違いない。
当然ながら、ふたつの痛ましい出来事に直接の関係はないが、それゆえに22回目の自殺の後、ウェイバリーヒルズ療養所の502号室には負のエネルギーが宿っている、という認識が構築されていく。心霊物件の誕生だ。

心霊写真やビデオに関して、いつも思うことがある。カメラを手にしている人と被写体、つまりかつて肉体を持って生きている人間だった存在との間についてだ。両者の間に、何らかの形の化学反応が起きたり、波長や波動といわれるものが一致したりした結果としてありえないものが写り込むのか。それとも、場や空間を満たすエネルギーが触媒のような役割を果たし、撮影者と被写体を結びつけるのか。

こういう現象が起きる場所は、どんな種類のエネルギーであれ、きわめて強い状態のまま刷り込まれていることが多いと思う。「いわく因縁」という表現はエネルギーという言葉に置き換えられるような気がするのだ。サイキックや霊媒と呼ばれる特殊能力を持ち合わせていないとしても、〝たまたま〞エネルギーを受け、周波数が同調してしまうこともあるはずだ。その確率を高めるのが、霊そのものなのか、現場にしみついた何かなのか、いわく因縁を感じる生者の側なのか、それはわからない。
ウェイバリーヒルズ療養所では、多い日で1日に6人の死者が出た。ご遺体は病室から出され、建物の地下に設置された長さ460メートルのトンネルを通って運び出される。「死のトンネル」と呼ばれたこの長い通路だけでも、かなりの想念がエネルギーとして蓄積されているはずだ。そうしたものが物理的に作用するのか、だれもいないはずなのに、ぼうっとした感じの光が灯された部屋を見たという地元住民もいる。心霊スポットとしてはすでに完成されているといっていいだろう。



この写真についての詳しい背景は、施設の歴史と逸話も含めてヒストリーチャンネルの「アンビリーバブル! 世界不思議ファイル」という番組で紹介されている。場に残る想念やエネルギーと心霊写真の関係性を考えるのに、よいきっかけになるエピソードになるはずだ。

●ヒストリーチャンネル●
「アンビリーバブル! 世界不思議ファイル」

ヒストリーチャンネルにて放送中(全10話)。スカパー!やケーブルテレビで視聴可能。超常現象、怪奇事件、異常な能力など実際に起きたミステリーをテーマごとに紹介、解説するオムニバス・ドキュメンタリー。
放送情報
第1話「奇妙な場所」は、
7月13日(土曜日)20:00~21:00
7月14日(日曜日)11:00~12:00
に放送!
毎週、以下のスケジュールで放送予定。
土曜日20時(再放送)
日曜日11時(再放送)
日曜日21時(新エピソード)
©2024 A&E Television Networks. All rights reserved.
(月刊ムー 2024年8月号より)
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
関連記事
テキサーカナに魚の雨が降った話など/南山宏のちょっと不思議な話
「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2024年7月号、第483回目の内容です。
記事を読む
UFO現象は幽体離脱や臨死体験とつながっている!? 医師やUFO研究家が超常現象を“意識”から分析する
一部の人々が体験している臨死体験や幽体離脱だが、UFO現象と無関係とも言い切れないという。それを語る時にポイントとなるのが、我々の“意識”についての考え方だ。
記事を読む
太陽フレアで世界は滅亡しない! 生物に脳レベルで変化をもたらす「日の恵み」にこそ注目!/久野友萬
強力な太陽フレアで人類の文明が崩壊するのではないかという言説がある。しかし、科学的にはもっと人類が気にするべき深刻な影響があるようだ――!
記事を読む
カナダのUFOスポットに飛来した「チャーリー・レッドスター」の謎/遠野そら
UFOホットスポット、マニトバには住民からニックネームをつけられるほど親しまれたUFO事件がある。「チャーリー・レッドスター」の正体は、地元施設の監視者だったのか?
記事を読む
おすすめ記事