UMAか妖怪か精霊か… 映画「槌の子物語」が描くツチノコの実像とは?
未確認生物や妖怪の代表格ツチノコを題材にしたドキュメンタリー映画が制作中だ。未確認の存在を追うノンフィクション作品とは? UMA研究家・中沢健が解説する。
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米ニューヨーク州東部を流れるハドソン川に現れた、蛇に似た謎の巨大生物。「キプシー」と呼ばれる“それ”は、あのUMA「チャンプ」と同一個体なのか──!?
今回の騒動の発端は、ハドソン渓谷に住むジョー・アン・マーティン氏がソーシャルメディアに投稿した写真だ。3月のある日、早朝に撮影したという写真には、ハドソン川の水面と対岸の木立が写っている。異様なのは、その中央付近に見える黒いシルエットだ。水面から体の一部分を見せた“それ”は左端が尻尾のように細く、背中は弧を描き、右端に丸い頭部のような形状が確認できる。

早朝ということもあり靄がかかっている影響だろうか。水面に浮かび上がる生物の皮膚や模様などは、はっきり確認することはできない。その形状はヘビに似ているが、水面を覆う波の陰影と比べるとヘビにしてはかなり大きいことがわかる。もしもヘビでなければ、ネス湖のネッシーに代表される「細長い首」「こぶ状の背中」「太く長い尾」を持つ、首長竜のような巨大水棲生物の可能性もあるだろう。
ハドソン川で未確認生物が目撃されたのは今回が初めてではなく、これまでにも似たような生物の目撃情報が複数寄せられている。日本では馴染みがないが、本国アメリカでは「キプシー」と呼ばれ、2018年におこなわれたソナー調査では長さ約14フィート(4.2メートル)の動く物体が検出されたこともあった。

一方で地元関係者やジャーナリストは、キプシーの存在について「大型魚」あるいは「フェイク」だとして否定的。絶滅を危惧されて久しいが、ハドソン川には実際にチョウザメが棲息している。ソナーがキャッチした動く物体も、高齢のチョウザメではないかというのだ。
今回撮影された黒いシルエットについて、ほかにも「ただの流木だろう」と生物以外の説を唱える人は多い。しかし、マーティン氏の考えはあくまでもこれはキプシーであり、さらにキプシーとシャンプレーン湖に棲むUMA「チャンプ」が同一個体である可能性まで言及している。チャンプはネッシーと並ぶ水棲UMAの代表的な存在であり、1977年にサンドラ・マンシーが撮影に成功した首長竜のような姿が有名だ。周囲の風景と馴染んだ鮮明な写真であることからトリック撮影も否定されており、シャンプレーン湖に実在する可能性が囁かれてきた。

首長竜の形状に加えて、実はキプシーとチャンプとを紐づけられる大きなポイントがある。そもそもシャンプレーン湖はニューヨーク州とバーモント州の境に位置しており、ハドソン川へと続く湖なのだ。つまり、シャンプレーン湖に棲息するチャンプがハドソン川へと移動し、目撃されたその姿が「キプシー」として伝えられてきたのではないか。ネッシーがネス湖から海に出ているという説もあることから、キプシー=チャンプ説をやすやすと否定することはできないはずだ。
巨大水棲獣の存在は世界中で報告されており、首長竜タイプでいえば日本でもイッシーやクッシーが有名だ。世界中の多くの人々を魅了してやまないUMAの探索と研究が、さらに盛り上がることを期待しよう。
webムー編集部
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