神武天皇の描かれ方もご一新! 「国史」の影響で変化した英雄像/江戸・明治神話絵巻
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「旧約聖書」の預言者はイエス・キリストの雛形とは!? 三上編集長がMUTubeで解説。
イエスの登場を予言! 「予型」とは何か?
『聖書』に数多くの預言(予言)があることはよく知られている。だが一方で、「予型」というものも数多く存在することをご存じだろうか。
「予言」が将来を言葉によって指し示すのに対し、「予型」は、将来の様子を出来事や人物に仮託することによって指し示すものをいう。
『聖書』には、『旧約聖書』と『新約聖書』がある。『旧約聖書』はイエスキリストの誕生前に、『新約聖書』は誕生後に書かれたものだ。
『旧約聖書』にはアブラハム、イサク、ヤコブ、モーセ、エリヤ、ダビデ、その他多くの聖人や預言者が登場するが、彼らの多くは、イエスの到来を予表する(指し示す)ための「予型的人物」だったとされる。
つまり、将来到来するイエスの姿を垣間見させる「雛形」(見本)、前兆、前触れだったというのである。だから彼らは人生において、イエスの生涯のある側面を表すような出来事を経験する。それを通して、イエスがやがて到
来することを示していた。
言葉を換えれば彼らは、「イエスこそがキリスト(メシア=救い主)である」ことを証明するために存在したともいえる。
だがそれは、本当なのか。 そこでまずは、彼ら予型的人物とイエスの生涯の間にある、偶然とは思えない一致を見てみることにしよう。
予め決められていた「3日間の死と昇天」
イエス・キリストは、革新的な教えと奇跡に満ちた伝道生涯をおくったとされる人物である。だが33歳のころ、当時の堕落していた宗教指導者たちの「ねたみ」を受け、十字架につけられて死んでしまう。そして死後「3日目」に復活し、40日間地上で弟子たちを訓練したのち、エルサレムのオリーブ山から「昇天」したとされる。
彼は生きたまま天界に移され、今もなお生きていると信じられている。この「3日間の死と昇天」は、じつはイエス自身が自ら予告したことでもあった。
世界人口の約3分の1は、このイエスを信じるキリスト教徒である。彼らの多くはイエスの生涯を、単なる「神話」としてではなく歴史的事実として信じている。
どうしてそんなことが信じられるのか。死んだ人間が生き返るなどあり得るのか。ましてや昇天をなし、身体をもったまま天界に入り、今も生きているなどということが本当にあるのか。
疑問を抱くのももっともだ。しかし『聖書』を調べていくと、このイエスの「3日間の死と昇天」の予型となるものが、いくつもある。
まず第1に、紀元前3000年ごろの義人エノクの昇天である。
エノクは「死を見ることのないように移されました」(「ヘブル人への手紙」第11章5節、「創世記」第5章24節)とある。つまり、神とともに歩んでいたエノクは、死を経験せずにそのまま天界に移された。これが昇天の最初の予型となる。
第2はそれから約1000年後、紀元前2000年ごろの「アブラハムの心のなかで、息子イサクが3日間死んだ」という出来事である。
ある日、「イサクを捧げよ」と神に命じられたアブラハムは、ひとり子イサクを連れ、3日間かけて「モリヤの地」(今のエルサレム)に到着する。
そこでイサクを捧げようとしたそのとき、天使が彼の手を止める。
これについて『聖書』は、アブラハムは「いわばイサクを生き返して渡されたわけである」(「ヘブル人への手紙」第11章19節)と述べている。アブラハムの心のなかで、息子のイサクはそれまでの3日間死んでいたのだ。
第3は、それから約1000年後の紀元前850年ごろ。預言者エリヤの昇天の出来事があった(「列王記Ⅰ」第2章11節)。彼は雲に乗って天に移されたという。イエス以外に昇天を経験したのは、このエリヤとエノクのみである。
さらに、エリヤ昇天とだいたい同じころに、「預言者ヨナが3日間大魚の腹のなかに飲みこまれる」という出来事があった(「ヨナ書」第1章17節)。イエスは後日、これを自身の3日間の死の予型として語っている。「ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に人の子(キリスト)も三日三晩、地の中にいるからです」(「マタイの福音書」第12章40節)
エリヤ昇天とヨナの出来事から1000年ほどたった西暦30年になって、イエス自身による「3日間の死と昇天」があった。つまり予型は約1000年ごとに起きている。
それを表したのが右下の図である。これらの予型は「昇天→3日間の死→3日間の死と昇天→イエスひとりによる3日間の死と昇天」と、段階をふんで起きている。
「イエスが渡されたのは、神の定めた計画と予知とによる」(「使徒の働き」第2章23節) この『聖書』の言葉は、このことを述べたものだろう。このようなことから、『旧約聖書』の出来事は単に過去の話ではなく、イエス・キリスト出現を指し示す「予型」だったと考えられるわけだ。
続きは本誌(電子版)で。
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