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米ソルトレイクシティに次々と現れる正体不明のアンテナは、誰が何のために設置したのか? 謎多き真実に迫る!
アメリカ、ユタ州のソルトレイクシティを取り囲む山岳地帯で奇妙な現象が相次いでいる。過去数年間にわたって、太陽光パネルと大きめのバッテリーが装着された謎のアンテナが相次ぎ発見されているのだ。最近見つかった1台が設置されていたのは、標高2000メートルの地点だった。同市当局によれば、町を囲む標高の高い場所では必ずと言っていいほどこうしたアンテナが見つかるという。
最初のうちこそ1~2か所だったが、特にここ2年間はかなり多くの場所で見つかっている。市当局は、地元のユタ州立大学と連携してタスクチームを結成し、アンテナの正体と、誰が何の目的でこうした装置を設置しているのか徹底調査を行う計画を立案中だ。今のところ実害はないが、不気味な現象であることは間違いない。現地では回収された装置の分析が今日も行われているが、すべてが明らかにされるまでもう少し時間がかかりそうだ。
1990年代を通し、筆者は並木伸一郎先生のお供で毎年のようにアメリカ取材に行っていた。いつも現地コーディネーターを務めてくれたノリオ・ハヤカワ氏の口から初めて「ストレンジ・タワー」というワードを聞いたのもその頃だ。当時のLAは、5階建て以上のビルなら必ずと言っていいほど屋上に奇妙な形のアンテナが立っていた。ソルトレイクシティで過去数年間見つかっているアンテナも、この言葉で形容されることが少なくない。
アンテナ装置について最大の謎は、誰が何のために設置しているのか、そしてどのような機能があるかという点だ。疑問ばかりになってしまうのだが、市当局の手元には(回収された)かなりの数の装置があるだけで、具体的な検証なまだ何も行われておらず、発信に使われているのか受信に使われているのかさえ判断がついていないのが現状だ。

人里離れた場所に立つアンテナと言えば、HAARPを思い起こす人も少なくないはずだ。ただし、ソルトレイクシティの装置はHAARPほどのパワーでもスケールでもないようだ。ということは発信用に使われているのではなく、ポータブルな受信機器と考えるのが正しいのかもしれない。大きめのバッテリーが装着されていることから、一定期間は受信機として稼働することがうかがえる。しかも、バッテリーからの電力供給が終わってしまっても、しばらくは太陽光パネルによる発電ができるように設計されているのだろう。
受信機と仮定した場合、次に何を受信しているのかという話になる。単純な構造のアンテナなので、気象データを収集していたとしても雷雲の検知くらいだろう。また、気象レーダーを使えば、小規模なアンテナ装置を多数設置するなどといった手間をかける必要はない。現時点では、軍や州政府および研究機関は何のコメントも発表していない。何も知らないのか、あるいは意図的に何かを隠しているのかもわからない。
しかし、ここまで書いた筆者の脳裏に浮かんだものがある。それは「グローバル・コンシャスネス・プロジェクト=地球意識計画」だ。

1998年に開始された超心理学分野の一大実験である地球意識計画は、物理世界と“地球的”意識の間に相互作用が存在する可能性を探ることを目的として発足した。たとえばアメリカ同時多発テロのような悲劇的な事件の後には、大勢の人々が感情的反応を起こし、広範囲にわたってある種のエネルギーが停滞する。これを世界各地に分散したハードウェアで検知し、観察しようという内容だ。Institute of Noetic Sciencesという国際研究機関が主導して行われていると考えられていたが、今ではこの計画を覚えている人も少ないだろう。
ソルトレイクシティのアンテナは、地球意識計画が新しいフェーズに入ったことを意味する出来事なのだろうか。それとも全く異なる新しいプロジェクトの先駆けなのだろうか。
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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