預言者エノクと大ピラミッド建造の謎/MUTube&特集紹介 月刊ムー2023年11月号
1万2000年前、だれが天空のオリオン座を地上に映したのか? 三上編集長がMUTubeで解説。
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「ムー認定 神秘の古代遺産」より、オーパーツ「水晶ドクロ(クリスタルスカル)」をアーカイブ。マヤ文明の中でも異質なヘッジス・スカルを作ったのは何者か?
紀元300年から900年まで、約600年にわたって黄金時代を築いたマヤ文明。それは、今日のメキシコ南部からグアテマラ、ホンジュラス、エル・サルバドルの一部を含む地域で栄えたといわれる。
しかし、これほど広範囲にわたっているにもかかわらず、ルバアンタン以外の地では、水晶ドクロはただのひとつも見つかっていない。古代マヤ人は、水晶ドクロをただひとつだけ持っていたのだろうか。

もちろん、前出のように、ロンドンの大英博物館には、ヘッジス・スカルとほぼ同じ大きさの水晶ドクロが保管されている。が、これはマヤ以後にメキシコで栄えたアステカ文明(15〜16世紀)の遺物なのだ。そしてまた、パリの人類学博物館にも、同文明の小型水晶ドクロが保管されている。こちらのドクロは、ヘッジス・スカルのほぼ半分の大きさで、杖の先端などの飾りと見られているのだ。
中米で見れば、水晶ドクロは3個実在する。が、アステカ文明の2個は、ヘッジス・スカルと比べるとつくりは粗く、下あごも外れない。歯など、水晶表面に刻みを入れただけで、質感はまったく感じられないのだ。おそらく、アステカ文明の2個は、ヘッジス・スカルを真似て作られたものなのだろう。

マヤ人は技術的な面では、金属の道具も車も持たず、ほとんど石器時代にも等しい段階にあった。が、その反面、巨大なピラミッドを建て、イメージ豊かな石彫を刻んだ。そしてまた、「ゼロ」の概念を発見し、100万のケタ数の計算を行いながら、袋に詰めたトウモロコシの重さを計算する方法を知らなかったのである。
さらに彼らは、一年を365.2420日と算出し、特定の時期に太陽暦の月日の訂正さえ行っていたのだ。現代天文学では、一年が365.2422日だから、マヤの計測がいかに正確であったかがわかるだろう。
このようにマヤ人は、物質的なものより精神的なものを求め、精神世界において飛躍した民族だったとも考えられる。
実際、彼らの生活は神殿を中心に営まれていた。50軒から100軒単位の住居で「地区」が形成され、その中心に神殿ピラミッドからなる小祭祀センターがつくられた。そして、この「地区」がいくつか集まって構成される「地方」の心臓部に、ティカル、パレンケなどの大祭祀センターが築造されていたのである。
しかも、その地方同士は交友関係も維持し、互いに侵略しあうこともなかった。そのため、祭祀センターは防御に適していない場所にあり、築城の形跡も見られないのである。


精神性を重視して平和に生きたマヤ人が残した芸術を見ると、彼らが、薄浮彫の技術に長けていたことは明白だ。数多く見られる石碑や石板には、実際、躍動感あふれる彫刻が施されている。
しかしマヤ人は、3次元の表現についてあまり関心をはらわなかったようだ。水晶ドクロのような丸彫り彫刻は、ほとんど見られないのである。
また、マヤ人は薄浮彫を刻むのに、すべて硬い玄武岩、閃緑岩などでつくった硬質の石ノミや槌だけに頼っていた。そしてヒスイ細工にも、より硬いヒスイの彫刻刀や石のヤスリなどしか使われていない。ヒスイは硬度6〜7で、水晶を削るのは無理だ。
このように、技術的な面から見ても、マヤ人には水晶を加工し、丸彫りでドクロを作ることはできなかったと考えられるのである。
ならば、唯一、マヤ人が手に入れた水晶ドクロは、だれが作ったものなのだろうか?
素直に考えれば、水晶ドクロはマヤ以前の高度な技術をもった文明の産物、ということになる。しかし中米には、そうした文明のあった痕跡はまったく存在しないのだ。
マヤ人にとっても、水晶ドクロは、まったく未知の信じがたい存在だったのだ。


並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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