幽霊、心霊現象、怪異はいかに描かれてきたか?『イラストで見る ゴーストの歴史』
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今期放送のテレビ番組「全領域異常解決室」。オカルトを真正面からテーマにしたユニークなドラマには、どんな謎が隠されているのか?
DNA鑑定や血痕分析など、今や科学捜査なくして犯罪や事件の解決は成り立たない時代。しかし、世の中には科学の力だけでは解決できない不可解な現象、事件が存在していることもまた否定はできないだろう。
そんな不可解な事件を扱うための、世界最古の捜査機関がこの日本にあるという。その名も「全領域異常解決室」、通称「全決」だ。人が忽然と姿を消す「神隠し」や、異常心理をひきおこす現象「キツネツキ」、影のような黒い人型が出現する「シャドーマン」など、この世界の全領域で展開される異常事件を解決に導く組織、全決。いま、その全容が明らかにされようとしている──。
10月9日からフジテレビ系列でスタートしたドラマ「全領域異常解決室」。科学では対処できない〝異常事件〞解決のプロフェッショナルである「全決」室長代理・興玉雅を藤原竜也が、バディとなる女性警察官・雨野小夢を広瀬アリスが演じる、異色の本格ミステリーだ。
名前の通りの雅やかな雰囲気をまといつつ、古今東西のあらゆる異常現象を記憶し、膨大な知識と特異な洞察力を駆使して事件解決にあたる興玉に対し、雨野は警視庁音楽隊カラーガードという畑違いの職場から出向を命じられた女性警官。しかも超常現象やオカルトをまったく信じていないという、興玉とは水と油のようなキャラクターだ。性格も価値観も異なるふたりがどんな関係性を築き、どう異常事件に向きあっていくのか。「ある意味視聴者目線のキャラクター」である雨野と、興玉との温度差もドラマの魅力になっていくという。
物語は各話完結だが、全話を通して描かれるというさらに大きな事件にも注目だ。興玉がたびたび口にする「すべてをわかろうとするなんて、人間の傲慢です」という意味深なセリフにも、物語を読み解くヒントが隠されているのかもしれない。


ところで、藤原さんといえばUMAやUFO好きを公言する熱心なムー愛読者、ムー民であることでもおなじみ。今回、「自分の趣味の延長のよう」でもあるという特異な役柄を演じるにあたり、あらためて神話や神道の作法などを調べなおして撮影に臨んだそうだ。
また藤原さんはプライベートでも〝異常現象〞に見舞われたことがあるという。それはかつて某旅館に泊まったときのこと。室内に嫌な違和感を覚えた藤原さんがお坊さんに教えてもらった魔除けのまじないを唱えたところ、突然耳元で「きかないよ」と声が聞こえたのだとか。かなり本格的な恐怖体験だが、そんな怪異との遭遇も今回の役作りに生かされているのだろうか。
いっぽうの広瀬さんはこの手の経験はまったくないそうだが、撮影が進むうちに何かに遭遇する可能性もゼロではない。ドラマ外での異常報告にも密かに期待してしまうが、はたして……。
「全領域異常解決室」と聞けば、2022年に米国国防総省の一機関として創設された「AARO」(All-domain Anomaly Resolution Office=全領域異常現象解決局)を連想する人も多いだろう。直近で目立った動きはないが、本作にシンクロして新たなUAP(未確認航空現象)情報の報告などがないか、こちらに目配りしておきたい。


ドラマ「全領域異常解決室」
フジテレビ系にて毎週水曜夜10時から放送中
出演:藤原竜也 広瀬アリス 柿澤勇人 福本莉子 小宮璃央 / 成海璃子 / 迫田孝也 ユースケ・サンタマリア / 小日向文世 他
公式サイト https://www.fujitv.co.jp/zenketsu/
(月刊ムー 2024年11月号掲載)
高野勝久
ライター、編集者。日本の歴史や神話をメインフィールドに活動。
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