生者による死者の語りを巡る「幽霊」対談! 「日本怪異幽霊事典」×「教養としての最恐怪談」
この夏、時を同じくして世に放たれた『日本怪異幽霊事典』と『教養としての最恐怪談』。幽霊とはなにか? 怪談の核とはなにか? をひもといた両書の著者による、最恐の幽霊対談が実現!
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シークエンスはやとも 著
「見えすぎ芸人」による、霊に関する四方山話
著者のシークエンスはやとも氏は吉本興業のお笑い芸人であるが、小学3年生のとき、とある事件から「霊が見える」ことを自覚したという「見えすぎ芸人」。実はそれ以前にも霊は見えていたが、生きている人と霊の区別がついていなかっただけなのかもしれないという。現在では、通常の芸能活動のほか、そんな能力を活かして、TVやラジオでiPadを駆使した芸能人の「生き霊チェック」などにも携わっている。
本書は、そんな著者が真摯に語る、霊に関する四方山話。文体は、さすがは芸人というべきか、語り口が極めて巧妙でわかりやすく、思わず引き込まれてしまう。
霊とはどのような存在なのか、死霊よりも強い生き霊とは、霊に取り憑かれるとどうなるのか、取り憑かれないためにはどうすればよいのか、さらには今すぐできる簡単な除霊方法まで、霊に関するさまざまなエピソードや情報が満載されている。
だが、一見して荒唐無稽な話は皆無。どれも良識的で、すんなり納得のできるものばかりで、安心して読める。
それにしても、自分の霊体を強くする方法が「勉強」(文字通りの意味)であるという話には、目から鱗が落ちた。
そういえば、先にご紹介した梨岡京美氏の著書でも、生き霊のパワー、エネルギーは、「仏さん・ご先祖様」よりもはるかに強いと書かれていた。不思議な一致もあるものである。

(月刊ムー 2024年7月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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