多角的な視点で世界の謎を再考する「世界ミステリーch」/ムー的YouTuberの世界
ミステリー解説YouTuberが歴史・神話・伝説・宗教などを掘り下げて解説。 「物事を多角的に捉えて気づきのヒントになる動画」をコンセプトに、 答えの出ない諸説について逆張りの見解も取り入れながら深く
記事を読む

「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
ジョーゼフ・キャンベル 著
アーサー王神話と聖杯伝説に関する講演等を集成
ジョーゼフ・キャンベル(1904-1987)といえば、20世紀を代表する比較神話学・比較宗教学の泰斗。
世界各地の神話の比較を通じて、全人類に共通する精神性を探究、『千の顔を持つ英雄』『神話の力』そして最高傑作とされる『神の仮面 西洋神話の構造』など、不朽の名著の数々で知られる。
生前のキャンベルはそうした著作以外にも、精力的に講義や講演を行っており、それらは現在、ジョーゼフ・キャンベル財団のアーカイヴに、音声記録として保管されている。
本書は、その膨大なコレクションの中から、特にアーサー王神話と聖杯伝説に関する講演等を集成し、編集したもの。
アーサー王伝説は、キャンベルがコロンビア大学大学院在学中に研究に取り組んだ、いわば彼の全学問の原点ともいえるテーマである。
新石器時代にさかのぼるアーサー王伝説の背景に始まり、神学と愛と吟遊詩人、聖杯の起源や円卓の騎士たちの冒険の意味など、まさに本書は、アーサー王ファンには堪えられない内容を満載している。
元が講演集ということで、語り口はソフトなのであるが、内容はハードそのものといえるだろう。なかでも、巻末に収録された補論『「災いの一撃」の研究』にいたっては、コロンビア大学に提出されたキャンベル自身の修士論文であり、まともに読みこなすには大学院レベルの知識が必要だ。

(2023年12月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
関連記事
多角的な視点で世界の謎を再考する「世界ミステリーch」/ムー的YouTuberの世界
ミステリー解説YouTuberが歴史・神話・伝説・宗教などを掘り下げて解説。 「物事を多角的に捉えて気づきのヒントになる動画」をコンセプトに、 答えの出ない諸説について逆張りの見解も取り入れながら深く
記事を読む
君は「落ち武者の霊」に救われたことはあるか?/医者にオカルトを止められた男(5)
目次1 実話怪談ラスト・オチムシャ2 怖い話を求められる理由 実話怪談ラスト・オチムシャ 「……きっと、オーケンの見たのはラスト・オチムシャやな。ラスト・サムライでなしに」 と北野誠さんは言ったのであ
記事を読む
UMA、オーパーツ、フォート…70年代に日本オカルトの基礎を築いた功労者/超常現象研究家 南山 宏(7)
1970年代に巻き起こったオカルトブーム!バミューダの消失海域やオーパーツ、ロズウェル事件などなど―― 今日ではオカルト分野で周知されるものとなったこれらの陰にはひとりの研究家の存在があった!南山宏、
記事を読む
羽咋の人食い怪火! 未確認飛行妖怪「そうはちぼん」/黒史郎・妖怪補遺々々
ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々」! 今回は〝宇宙3部作〟の第一弾、「UFOのまち」に伝わる怪火の伝承か
記事を読む
おすすめ記事