焼津小泉八雲記念館で企画展「不終の怪談―怪談に魅入られた文豪たち―」開催中! 小泉八雲、泉鏡花、江戸川乱歩、中島敦の怪談文学に浸る
人気ゲーム「文アル」とのタイアップ企画展示が開催中
記事を読む

「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
ドナルド・マイケル・クレイグ 著
だれもが実践魔術師になれてしまう、驚異の魔術書
何ともものすごい魔術書が登場したものだ。本書、『モダンマジック』は、まさに実践魔術の最高の教科書。全体が合計12項の魔術レッスンから構成されているのだが、そのひとつひとつが、ともかく膨大かつ浩瀚。レッスン1の概要を記すだけでも、本稿の紙数がすべて埋まってしまう。
著者クレイグによれば、「魔術とは、現在のところ従来の西洋科学では理解されていない方法を用いて、意志に従い(意識の)変化を引き起こす科学にして技術である」とのこと。さらに著者は「本教程は数千冊にも上る魔術書の中で最良のもの」である、と断言もしている。それが嘘ではないことは、本書に序文や推薦文を寄せている魔術師たちの錚々たる顔ぶれを見ても明らかであろう。また、この膨大な量の翻訳作業に当たられた翻訳者の方々もいずれも実践魔術師であるから、信頼度が違う。
文字通り本書一冊、それに相応のやる気さえあれば、だれもが実践魔術師になれてしまう、驚異の魔術書である。今後「魔術」といえば、本書を抜きにしては語り得ぬであろう。
これからひとつ魔術でも、と思いたった若い日本語話者の方は、実にうらやましい。昔の魔術ファンが、「最良の魔術書」の入手にどれほど苦労していたかを思えば、何ともよい時代になったものである。
最後に標題だが、マジックの綴りが、通常のmagicではなく、magickとなっているところに、こだわりを感じた。

(2023年8月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
関連記事
焼津小泉八雲記念館で企画展「不終の怪談―怪談に魅入られた文豪たち―」開催中! 小泉八雲、泉鏡花、江戸川乱歩、中島敦の怪談文学に浸る
人気ゲーム「文アル」とのタイアップ企画展示が開催中
記事を読む
目指すは鬼マスター! 伊豆大島に役行者の足跡を追う/松原タニシ超人化計画・伊豆大島(1)
松原タニシが超人の足跡をたどり、自らも超人となることを目指す「松原タニシの超人化計画」。これまで4回はもっぱら山に登っていた感じもあるが、今回、旅はついに海を越える!
記事を読む
UFOインプラント事件やビッグフットの足跡を科学者が徹底調査! 注目番組『THE 未科学ワールド』放送
世界の「未科学現象」を本物の科学者が徹底調査する超常現象バラエティ『THE 未科学ワールド 』が放送される。その内容とは?
記事を読む
鹿児島の川内に吹く「魔風」伝承! 死や災いを吹き込む謎現象/黒史郎・妖怪補遺々々
春風が待ち望まれるこの季節、逆に望まれぬ災いをもたらす〝魔風〟の伝承を補遺々々いたしますーー ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する
記事を読む
おすすめ記事