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メキシコ・ユカタン州の田舎町の国道で、奇妙な動物の死骸が発見された。その姿は、アメリカのヤギ獣人ゴートマンを思わせるものだった!
2015年8月。メキシコ・ユカタン州にある田舎町スイルブとソセンを結ぶ国道で、車に引かれた奇妙な動物の死骸が発見された。死骸の発見者は、道路の修復作業をしていた男性。死骸は半分ほど路肩に埋もれた状態だったという。
男性によると、死骸は黒く長い毛に覆われていたことから、最初は山ヤギだと思ったそうだ。しかし、近づいてみると確かに胴体はヤギに似ていたが、頭部は雄牛、脚部は馬、と見たこともない奇々怪々な獣が横たわっていたのだという。
公開された画像を見ると、土に埋もれ不鮮明ではあるが、目や鼻の形は確かに牛に似ているようだ。頭部は小さく、前脚よりも後ろ脚のほうがやや長いように見える。蹄の形がわからないので馬なのかヤギなのか判断がつかないが、かなりしっかりした飛節や球節があるようだ。

このヤギとも馬ともつかない死骸について、近くにいた作業員全員が確認したが、だれひとり正体を知っている者はいなかったという。そこで男性は、車で20分ほどの場所にあるバヤドリド町の警察へ出向き、状況を説明。その後、現場に警察官を連れて戻ったところ、なぜか死骸が無くなっていたのだそうだ。

なぜ死骸が消えたのか。その理由について、正確なことは明らかにされていない。だが「奇妙な死骸が発見された」、というニュースを聞きつけて集まった野次馬が持ち去ってしまったようだ。
というのもユカタン地方では、古くはマヤ時代から「ファイチヴォ(Huay Chivo)」という凶暴な半人半ヤギの存在が信じられている。伝説によると、それは悪魔に魂を売った魔術師が変身した姿なのだそうだ。頭には巨大な角が生え、目は血のように赤い。体は黒く長い毛に覆われており、身長は120センチから180センチほど。頭部はヤギ、胴体は人間、そして馬、またはヤギのような脚をしているという。普段は人里離れた山や森に潜んでいるが、これに出くわしたら最後、凶悪な呪いをかけられるとして古くから恐れられているのだ。
そしてこの、ヤギとも馬ともつかない正体不明の死骸こそが、伝説の獣人ファイチヴォに関係していると、地元では今でも多くの人が信じているという。実際、バヤドリド周辺で奇妙な動物の死骸が発見されたのは初めてではないそうだ。
地元メディアによると、その時は警察が調査に乗り出し大きな話題となったが、なぜか結果は非公開。結果、ミステリーに拍車がかかり、住民たちの注目をより集めることになったそうだが、もしかしたら持ち帰った人物もそれを恐れての行動だったのだろうか。
ということは、この亡骸は、悪魔と契約して獣人となったまま死んだ魔術師のものなのだろうか。
ファイチヴォは、アメリカで目撃されているゴートマンに特徴が非常によく似ている。しかし、遭遇した人々の証言によると、どうやら人間は襲わないようだ。また、その正体を巡っては、伝承の他にも「ユカタン地域の環境に適すため進化したヤギ」や、「他動物との混血ヤギ」といった説がある。
いずれにしてもメキシコにヤギが持ち込まれたのは約500年前、スペイン入植以降であることから、「説明がつかない」として否定する意見も多いという。

警察当局が非公開としたデータには一体なにが記録されていたのか。死骸を持ち帰った人物の目的については推測の粋を出ないが、何年後でも構わないので、ぜひともその存在を明らかにして欲しいものだ。
獣人UMAなのか、魔術の暴走の結果なのか。現代メキシコで何が起きているのだろうか。
【参考】
https://mexicounexplained.com/the-huay-chivo/
https://formalprision.com/2015/09/04/hallan-cadaver-extrano-yucatan-huay-chivo/
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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