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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
ルイ・ブレイク・セイル・サルミエント 著
知られざる秘密結社を紹介する唯一無二の研究書
オッド・フェローズ。それは「かつて世界最大の友愛組織」だった秘密結社である。その確かな起源は杳として知れぬものの、残された最古の記録は1736年、ダービーシャーのハザーセイジでのロッジ設立を伝えている。その後、結社はさまざまな紆余曲折を経て、現在も存続。世界各地にロッジを持ち、また国王や首相、大統領といった有力者も多数参加していたことから、ある意味で「世界史を動かした」結社といっても過言ではない。日本にも戦前までロッジがあったようである。
本書は、その歴史から教義、儀式、位階制まで、この結社の全貌を完全網羅してご紹介する決定版。
本書によれば、この結社の目的は「人類を道徳、知性、社会性、肉体的意味合いで向上させること」にあり、すべてのメンバーは「病める者を訪れ、歎く者を慰め、亡くなった者を埋葬し、孤児を教育する」よう命じられる。
とかく、「秘密結社」といえばフリーメーソンが思い浮かぶが、このオッド・フェローズは、そのフリーメーソンをも凌ぐとされていながら、その知名度は今ひとつで(2024年9月現在で、Wikipediaは英語版しか存在しない)、まさに「知られざる秘密結社」。世界に隠然たる勢力を揮いながら、まったく秘密のヴェールに隠されているこの結社を紹介する研究書は本書が唯一無二であり、秘密結社に関心のある人にとっては、書架に備えるべき一冊といえよう。

(月刊ムー 2024年11月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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