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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
オーウェン・デイヴィス 著
大迫力のヴィジュアルでフルカラーの魔導書決定版
「魔導書」といえば、一般的にはヨーロッパ中世の魔術の次第が記された奥義書、というイメージだろうか。だが著者によれば、魔導書は「魔術そのものをはるかに超えた内容を表して」おり、「その芸術性は……イラスト、デザイン、想像力における独特の伝統を明らかにしている」。
本書は、中世ヨーロッパ魔術のみならず、古代エジプトやメソポタミアから、中国やインド、イスラム世界、さらには日本のアニメ・漫画に至るまで、古今東西の魔導書の世界を渉猟して集大成、豊富な図版とともに紹介する決定版である。
本書の最大の魅力は、ヴィジュアル中心の構成。全ページフルカラーの、大迫力の図版には圧倒されるしかない。評者も見たこともない珍しいものも含めて、多様な図版がこれでもかと収録されている。まさに「ヴィジュアル図鑑」の面目躍如。
Googleで「魔導書」と検索すると、冒頭にAmazonの「人気の魔導書ランキング」などが表示されるほど、「魔導書」というものが人口に膾炙するようになった世の中である。数十年前の魔術の黎明期からは隔世の感があるが、そんな世の中だからこそ、正確な知識と情報を押さえておくことは何より重要となる。
その点、本書はあの池上俊一先生のお墨付きということで、安心して読めることこの上なし。
見て楽しく、読んでためになる本書は、全魔術ファン必携の好著といえよう。

(月刊ムー 2024年9月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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