イギリスに伝わる黒妖犬「ブラックシャック」の謎! 犠牲者多数の凶悪事件も
イギリスの民間伝承では、恐ろしい黒い犬「ブラックシャック」についての話が残されている。獰猛な野犬か、それともUMAなのか――。長きにわたる議論を俯瞰する。
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放課後の静まり返った校舎、薄暗い廊下、そしてだれもいないはずのトイレで子供たちの間にひっそりと語り継がれる恐怖の物語をご存じだろうか。 学校のどこかに潜んでいるかもしれない、7つの物語にぜひ耳を傾けてほしい。
4時44分。午後であれば日が傾きはじめる夕方の時間、午前であればもうすぐ人々が起き、社会活動が本格的に始まる直前の時間。普通に生きている場合には特に意識しない時間だが、学校ではそうはいかない。
なぜなら、4時44分はとにかくさまざまな怪異が発生するのだ。
真っ先に挙げられるのは名前に「四時」を冠した「四時ババア(ばばあ)」だろう。いってしまえば名前の通り4時台に現れるババアであればこの名前の条件を満たすため、その怪談はバリエーションに富んでいる。
近藤雅樹他編著『魔女の伝言板』には大阪府牧方市のある小学校では、4月4日4時44分44秒にトイレのドアを4回叩くと四時ババアが現れ、何もない場所に連れていかれるという話が載る。ほかにも同書には4時になると理科室の前に血だらけの老婆が出るが、これが四時ばばあと呼ばれていた、トイレに四時ばばあという幽霊が出るという噂があったが、水度神社という神社に四時ばばあの絵が掛けてあった、などの話が載せられている。
このように四時ババアはトイレに現れることが多く、常光徹著『みんなの学校の怪談 赤本』ではプールのトイレに午後4時に四時ババアが出て「フフフフ、ほほほほ」と笑い顔を撫でるという話や、午前4時から5時の間に学校のトイレに入ると30センチほどの身長の老婆の姿をした4時ババアが現れ5問のクイズを出す。これに3問以上答えられないと一生つきまとわれるといった話が載せられている。ただ、公園や山、竹藪にいるなど、学校を離れた場所に現れる四時ばばあの話もあり、神出鬼没である。
四時ババアに似たものに「四次元ババア」がいるが、こちらも四次元と四時をかけているのか、4時44分に現れるものが多い。たとえば先述した『みんなの学校の怪談 赤本』では4月4日4時44分にトイレに立っていると洗面器から水が流れるが、それを見ると四次元ババアに四次元の世界へ連れていかれてしまうという話が載る。
常光徹著『学校の怪談6』では4年4組の黒板に大きな丸を描き、4月4日の4時44分44秒になると丸の中から四次元ババアが出現し、子供を異次元に連れ去るという話が記されている。学校の怪談においては、4時44分は4次元に繋がる時間でもあるのだ。
ちなみに、これら四時ババアや四次元ババアと同じく4時44分に出現する老婆に「AIババア」というものがいる。これは4月4日午前4時44分に学校のパソコンルームの特定のパソコンを起動すると画面に現れるとされ、これを見た人間はあの世に連れていかれてしまうという。AIと名に冠してはいるが、やることはかなり古典的だ。
老婆の出現以外にも4時44分の学校ではいろいろなことが起きる。
老婆ではなく老爺が現れる場合もあり、常光徹編著『みんなの学校の怪談緑本』では、4時44分に学校の廊下の白線を超えたり踏んだりすると、「白線ジジイ」なるジジイが現れるという話が載せられている。

四次元ババアは4次元の世界から現れるが、4時44分は異次元や異世界に繋がりやすい時刻でもあるようだ。常光徹著『学校の怪談8』には、ある学校で4時44分44秒に4階の廊下を走ると一生そこから抜け出すことができない「帰れない砂漠」と呼ばれる場所にワープするという不思議な話が載せられている。日本民話の会・学校の怪談編集委員会編『学校の怪談5』では、ある少年が4時44分44秒に理科室の鏡に触ったところ、鏡に吸い込まれ、半年後に白骨状態で見つかったが、実はその場所は半世紀前に異次元に行く方法を捜していた科学者が、4が重なる時間帯に死んだ場所だった、という話などが紹介されている。
4時44分にはほかにも謎の存在が現れる。ポプラ社編集部編『映画「学校の怪談」』によせられたこわーいうわさ」には、4月4日4時44分44秒にグラウンドの真ん中に手が出てくる、4月4日4時44分44秒に小体育館を走ると壁から手が出てきて壁の中に閉じ込められ、そこで一生暮らすことになる、階段にある鏡に4時44分44秒に自分の姿を写すと鏡の中に女が現れ、手を伸ばしてきて「次は君の番」と言って髪を切る。この女は昔校則違反で髪を切られた人らしい、といった話が載る。
常光徹著『学校の怪談9』には、千葉県のある学校の給食室には、4時44分になると「パクパク」というものが現れ、子供にうまいものをたくさん食べさせる。これは子供を太らせて食うためなのだという、という話が紹介されている。
このように4時44分にはバリエーション豊かな怪異が発生する。もともと日本では「四」という数字は「死」に繋がるため、忌み数で縁起が悪いとして避けられる傾向がある。マンションやホテル、病院等では、部屋番号に4を使わないことが多いのもそのためだ。
学校に通う子供たちにも「四」が不吉な数字であることがわかるのだろう。加えて4時44 分は夕方であれば学校に子供たちが少なくなる、薄暗い時間。朝の4時44分は学校にだれもいない未知の時間である。そして4時は四次元にも繋がる。こういった要素が重なり、学校の怪談において4時44分は、怪異を引き起こす恐怖の時間となっているのだろう。
(月刊ムー2024年8月号より)

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朝里樹
1990年北海道生まれ。公務員として働くかたわら、在野で都市伝説の収集・研究を行う。
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