未確認動物UMAの名づけ親 動物研究家 實吉 達郎/MUTube&特集紹介 2024年9月号
UMAをはじめ、動物、昆虫から妖怪、中国の古典に至るまで、さまざまな分野の著書を持つ實吉達郎氏、日本における動物研究に大きな影響を与えたレジェンドの実像を三上編集長がMUTubeで解説。
記事を読む

あたたかく、切なく、「尊い」、現代のおとぎ話集
会社帰りの熱帯魚店で人魚をみかけ、ついつい衝動買いしてしまった。通学路に落ちていた卵をあたためてみたら、ハーピーのひなが生まれた……。
先月発売されたコミックス『OLと人魚』は、おとぎ話に登場する美女と、ふつうの女性、少女とのふれあいを描いた7つの物語からなる短編集だ。
「熱帯魚ショップで人魚を買う」といわれるといかにもなファンタジー設定の作品のようだが、本書が放つ雰囲気は少々独特。この現実とほとんどかわらない日常のなかに、ごく当たり前に雪女や鬼の一族が隣り合っている、そんな世界観、距離感が全編を通して貫かれているのだ。
だから、何十年ぶりに出会った幼馴染みが天狗だった、といった理性で考えると一瞬「??」となるような導入も、ふしぎと違和感なく、すっと受けいれられてしまう。妖怪好きのムー民にも、ぜひおすすめしたい一冊だ。
各話それぞれの結末には、人の心のほの暗さや社会の切なさを感じさせるものもあって、全てがハッピーエンドとはいえない。だがその余韻も含めてじんわりと心にしみる、「尊い」物語たちなのだ。

『OLと人魚』(司馬舞著、税込903円、イースト・プレス)
webムー編集部
関連記事
未確認動物UMAの名づけ親 動物研究家 實吉 達郎/MUTube&特集紹介 2024年9月号
UMAをはじめ、動物、昆虫から妖怪、中国の古典に至るまで、さまざまな分野の著書を持つ實吉達郎氏、日本における動物研究に大きな影響を与えたレジェンドの実像を三上編集長がMUTubeで解説。
記事を読む
奈良県下北山「ツチノコ共和国」の国王が語ったツチノコ土産クオリティの謎/山下メロ・平成UMAみやげ
和歌山県にある「ツチノコ共和国」へ潜入! そこで見た平成レトロ的な光景と洗練されたグッズの謎を追う。
記事を読む
「月面の宇宙飛行士」ムー2023年9月号のカバーアート/zalartworks
「ムー」2023年9月号カバーアート解説
記事を読む
ふしぎなものはいかに描かれ、流布したか「怪異と妖怪のメディア史」/ムー民のためのブックガイド
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
記事を読む
おすすめ記事