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本誌「ムー」における、屈指のミステリーのひとつ。ピラミッド日本列島発祥説。列島各地に存在するピラミッドと超古代文明の謎を徹底ガイド!
滋賀県野洲市に、近江富士と呼ばれる標高432メートルの山がある。
山を7巻半もした大ムカデを俵藤太(藤原秀郷)が弓矢で退治したという伝説で知られ、正式名称を三上山、またの名を「ムカデ山」ともいう。この山にもまた人工造山説、つまりピラミッド説がある。
『先代旧事本紀』によると、巨人が一夜で穴を掘ったところ、窪みが琵琶湖になり、その土で富士山が、零れ落ちた土で三上山が生まれたという。さらに超古代文献のひとつ『秀真伝』でも、三上山は猿田彦が土石を盛りあげて築いたもの、と書かれているのだ。
それを裏づけるかのように、地元の研究家によれば、三上山では太陽石、ドルメン、鏡石、方位石といった、酒井勝軍がいうところの「ピラミッドたる証拠」も確認されているという。
そしてまたこの山は、天御影命が降臨した聖なる山でもあり、古来、信仰の対象とされてきた。山頂には御上神社奥宮があり、祠の向かいには天御影命が降り立ったとされる奥津磐座と呼ばれる神磐がある。そして山麓には三上山を神体山とし、天御影命を祭神とする御上神社が祀られているのだ。
同社では明治から昭和にかけて発掘調査も行われているが、三上山麓の大岩山で24個もの銅鐸が発見されて、これもまたこの山が古くから信仰の対象であったことを物語っている。
ところで天御影命だが、別名で天目一箇神ともいう。天照大神の孫で、日本第2の忌火の神とされる。わかりやすくいえば製鉄・鍛冶の神であり、文字通り片目がつぶれているところに特徴がある。
では、なぜその神が三上山に降りてきたのだろうか。ここで思いだされるのが、フリーメーソンのシンボルとして有名なプロビデンスの目だ。ピラミッドの最上部に配置され、すべてを見透かすとされる目。その目の神が三上山ピラミッドに降り立ったのは、決して偶然ではないのだろう。
最後に、近江といえば第26代継体天皇の存在も忘れてはならないだろう。皇統断絶の危機に突如として登場してきたこの天皇は、近江・越前を治めた近江王朝の出身とされる。
もしかするとは三上山ピラミッドを築いたのは、この近江王朝につながる人々だったのかもしれない。



(月刊ムー2024年5月号)
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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