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「わからない=怖い」のその先へ
河出書房新社のティーン向けレーベル「14歳の世渡り術」。14歳の、とはいうものの大人が読んでも勉強になる侮れないラインナップになっているのだが、同レーベルから発売された『世界ぐるぐる怪異紀行 どうして”わからないもの”はこわいの?』はとくに本誌読者に“刺さる”内容かもしれない。
UFO、幽霊、UMA、怪談など、不思議で怖いものたちは、なんだか正体がわからない、得体がしれないから怖いのだともいえる。その謎に迫るのがスーパーミステリーマガジンたる「ムー」の使命だが、『世界ぐるぐる怪異紀行』は、そのサブタイトルにもあるようにより根源的な「どうして“わからないもの”はこわいのか」を学術的に、かつわかりやすく追求する一冊。
執筆者はいずれも現役で世界各地を調査する文化人類学者で、とりあげられた地域・テーマも「ベナンの妖術師」「ヒマラヤの雪男イエティ」「現代ロシアの呪術信仰」などとグローバルで多岐にわたっている。わからないことをわからないままに怖がる心理は、容易に排除、排斥の精神へとつながってしまう。怪異なるものや、自分とは異なる価値観をまず知り、考えることがこの先の時代のテーマになるのかもしれない。

『世界ぐるぐる怪異紀行 どうして”わからないもの”はこわいの?』
(監修・著:奥野克巳,著:川口幸大、イリナ・グリゴレ、近藤宏、平野智佳子、福井栄二郎、藤原潤子、古川不可知、村津蘭 1,562円(税込)、河出書房新社)
webムー編集部
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