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時代とともに怖い話も変化するのだ。
ホラー・怪談作家として数々の恐怖を世に送り出している田辺青蛙さん。『全国小学生おばけ手帖 とぼけた幽霊編』は、田辺さんが小学生から実際に聞き集めた怪談をもとに構成された、新しい学校の怪談シリーズだ。
かつて学校の怪談が一大ブームになったのは1990年代から2000年ごろ。今やその直撃世代が親になり、現在の小学生の多くはちょうどその子供たちということになる。新世代の小学生たちはなにを怖がり、どんな怪談を語っているのか……。本書に掲載された33話には、「すべり台ババア」「ずり子さん」など旧世代からするとやや耳慣れない名前もちらほら。「呪物屋さん」なる今風のお話もあり、また思わず「そんなオチかい!」とつっこみをいれてしまいたくなるような意表を突かれる展開もありと、最近の小学生の怪談受容のありかたにも感心してしまう。
全編にわたって挿絵もふんだんに入っていて、基本的には子供向けだがかつての怖い話大好き少年少女たちが読んでも楽しめそうだ。変化し、進化しつづける学校の怪談。その最先端をあの頃の気持ちに戻って体験してみるのもおもしろいかもしれない。

『全国小学生おばけ手帖 とぼけた幽霊編』(田辺青蛙原案、岩田すず作、税込1,375円、静山社)
webムー編集部
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