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久野友萬 著
最先端の科学がいかにおかしいかを紹介
遺伝子操作に人工子宮、脳の無線操作に時間結晶、人工テレパシーに凝集系核反応、EMP兵器にレールガンにパワードスーツ等々、ことほどさように、現代の最先端科学はいろいろと「ヤバい」。だがそのヤバさのほどが、あまり創作者にまで届いていないので、現代人は未来を想い描くことができていない。
そこで本書である。「最先端の科学がいかにぶっとんでていて、科学者がどんな妄想をしているのか」をテーマに、60項目近いトピックが挙げられ、読みやすい解説が施されている。
普通に読むだけでも面白いのだが、各項目ごとに、その情報を創作に活かすための「アイデアのヒント」という欄が設けられているから、特に何らかの創作活動に携わっている人にとっては、まさに必携。
逆に、本書に触発されて、創作の道に足を踏み入れる人が続出してくれれば、評者としても望外の喜びである。
巻末には、詳細な科学用語解説が収録されており、これだけでも手許に置く価値がある。
著者である久野友萬氏は、本誌「月刊ムー」で10年にわたり「ヤバめの科学記事」を執筆しているサイエンスライター。本書は、そんな著者の興味深い記事を、まとめて読める得がたいチャンスでもある。
それにしても、本誌「月刊ムー」編集長が、理論物理出身のバリバリの理系であったという事実を、評者は本書で初めて知った。

(月刊ムー 2024年4月号掲載)
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