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武内一忠 著
海洋民族「ラピュタ」から、真実の歴史がわかる
今から1万5000年前、最終氷期の終焉に伴う海面上昇により、「スンダ大陸」が水没。この大陸の住民であった人々は、その文明を携えて各地に移動し、海洋民族「ラピュタ」となった。
彼らは「水の島日本を中心に、北海を超えバルト海、ブリトン島まで航行……東洋から巨石文化と土器を伝えた」。シュメール、エジプト、ユダヤ、ケルトなどの文明は、いずれもこの「ラピュタ」にルーツを持っているという。
本書は、こうした壮大な史観に基づいて、縄文1万年と海洋民族の関係性、その「真実の歴史」を明かそうとする試みである。
著者の武内一忠氏は「超古代巨石文化・ペトログリフ研究家」で、JMCL日本巨石文化研究所所長。過去には、あのグラハム・ハンコックと対談したり、フランス大使館から取材依頼を受けたりしているという。
本文が350ページ以上もある上、文体も正直、決して読みやすいものではないのだが、幸い、冒頭に「本書のエッセンス」と題されたダイジェストが置かれている。書店で、まずこの部分に目を通し、興味を引かれれば買って帰って、全体をざっと読む。こうして、著者のいわんとすることのイメージがつかめたら、もう一度最初から、丹念に精読していく、という読み方がよいのではないか。
また、珍しいカラー写真が大量に収録されているのも魅力のひとつで、これを眺めるだけでも楽しめる。

(2023年11月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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