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南米チリの沖合、西へ約3700キロも離れた太平洋上に浮かんだ絶海の孤島がある。日本では「イースター島」という名が有名だが、先住民の言葉では「ラパ・ヌイ」と呼ばれる。
島のシンボルは、もちろんモアイ像だ。1メートルほどの小さなものから20メートルを超える巨大なものまで、約1000体ものモアイ像が島の各地に立ち並んでいる。
当然、島の滞在ではモアイ巡りが中心になるわけだが、まず最初に訪れたいのが島の東部にあるラノ・ララクだ。ここはラパ・ヌイ国立公園内にある火山クレーターで、モアイ像の石のほとんどはこの場所から採掘されたとされている。つまり、モアイの製造工場跡だ。
そのため今でも、岩盤から切りだされ、運ばれる直前の状態で放置された多くのモアイ像を見ることができる。これまでに400体近くのモアイ像が確認されており、巨大サイズのものが多い。島最大の20メートル超えのモアイ像もここにある。

そこからすぐ近くにあるのが、アフ・トンガリキ。15体の巨大なモアイ像が100メートルの幅に渡って並べられている。訪れるなら絶対に早朝がおすすめで、朝日を背景にしたシルエットはまさに感動ものだ。ちなみにこのモアイ像を復元したのは日本企業だという。
写真などでおなじみの「海を見つめて並ぶ7体のモアイ像」を見たいなら、アフ・アキビを訪れよう。荒涼とした荒地に立つモアイ像はいずれも高さ4.5メートル、重さ20トンほど。遠く太平洋の彼方に、彼らは何を見ているのだろうか。
なお、イースター島は人が住む隣の島まででさえ約2000キロというまさに孤島だが、観光環境はかなり整えられている。
島の西部に位置するハンガロア村の近くにはマタベリ国際空港があり、病院や警察署、市場、ガソリンスタンドなどの主要施設もほぼ網羅されている。観光客相手のホテルも多く、島の探索はこの村がベースとなるだろう。


中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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