”裏アポロ計画”の宇宙飛行士が激白した月のモナリザの真実/並木伸一郎
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過去50年で5万件という膨大な目撃情報をもつ、未知の生物ビッグフット。太古から世界規模で残されている大型類人猿、獣人の伝承は、いったい何を物語っているのか?
世の中のありとあらゆる不思議に独自の視点から切り込んでいくヒストリーチャンネルから、今回紹介する番組は「古代の怪物を探せ!」だ。フォーカスされるのは、ビッグフット型の未確認動物たち。サスカッチやイエティ、そしてヨーウィなどさまざまな呼び名があるが、こうした生物をひとつの属としてまとめることはできるのか。
番組はネイティブアメリカンの「人食い巨人」伝承の検証から始まり、北米の獣人事件の実例を交えながら展開する。パターソン・ギムリン・フィルムの有名なカットが挿入されるのも印象的で、観る側の期待を裏切らない。
統計的な側面も怠りない。ビッグフットの歴史に特化したリサーチを展開しているジム・マイヤーズは、過去50年間で「控えめにいって」5万件の目撃例が報告されている事実を指摘する。マイヤーズは、目撃例が何世紀も前から文字情報として残されていることに触れ、目撃例の増加の論拠をネット環境の充実やSNSの発達に置くのはナンセンスだと語る。カメラやメディアの性能向上や普及で目撃数が増えたという単純な話ではなく、そもそも一定以上の個体数がいつの時代も目撃されつづけている、という事実のほうが重要だ。
目撃例の多さと範囲の広さだけで考えても、北米やユーラシア大陸にビッグフット型生物が棲息している可能性は高い。しかしオーストラリアのヨーウィは、大陸棲息種というカテゴリーから外れてしまう。同じ属の生物が何万年も前に、いずれかの大陸から後にオーストラリアになる場所で独自の進化を続けたということなのだろうか?
ビッグフット型生物が太古の時代から全地球規模で棲息していた事実を雄弁に物語るのは、各大陸におけるさまざまな種族の伝承にほかならない。似たような外見の獣人を記述する世界各地の古文書の数々をどう説明すればいいのか。番組コメンテーターのひとりである人類学者のキャシー・ストレインは「世界中に存在するビッグフット(あるいはそれに似た生物)伝説は、すべて事実が基になっています」と語る。
ビッグフット現象全体を俯瞰するときは、こうした要素も大きな強みになるはずだ。彼女が〝事実〞という言葉で形容するのは、目で見て確認することができる文書や絵といった情報だ。
昔の時代の目撃談からは「森に住む長い毛に覆われた巨人が人を襲って食う」といった、現代では考えられない種類の情報を掘り起こすこともできる。




ところが近代の目撃例では、人を襲うどころか姿を見られまいとする行動が目立つ。昔の種族と今の種族は異なるのか。数百年、数千年の時を経て、環境の変化への適応や、食性の変化なども視野に入れなければならなくなる。もし進化の過程で食性の変化が起きていたのなら、人を襲うような凶暴性が失われていったとすれば、自然淘汰のようなメカニズムを通して個体数が激減したとも考えられる。
進化したヒト(ホモ・サピエンス)の隆盛と、凶暴な獣人UMAとの立場が逆転した結果、絶滅を余儀なくされてしまったとすれば……今の獣人UMAが人間から隠れようとするのも頷ける。
生態や食性、そしておそらくは初公開の目撃者集会での証言、環境DNAを軸とした純粋に科学的な調査活動。ビッグフットについてかなりの知識があるという人も、まったく知らないという人もそれぞれに満足できる俯瞰的な番組だ。


●ヒストリーチャンネル●
古代の怪物を探せ! 『ビッグフット』
原題:Ancient MonsterQuest - Bigfoot

<番組概要>1800年代、ビッグフットが人間、特に幼い子どもを襲っていたというアメリカ先住民のいい伝えがある。古代洞窟に描かれた毛むくじゃらの大男はビッグフットなのか? 東南アジアで生まれ、アメリカやヨーロッパに渡ったという説は本当なのか?
ビッグフットをはじめとする世界中のモンスターや怪奇動物が残した痕跡を徹底調査。伝説の真偽を探る!
ヒストリーチャンネルにて放送予定。
(「月刊ムー」2023年10月号より)
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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