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インドネシア・フローレス島は、今でも謎の猿人「ホモ・フローレンシエンシス」が生きているのではないかと噂される島だ。数々の目撃証言を集めた男がたどり着いた結論とは?
インドネシア南部、小スンダ列島中部に位置し、全体に細長くて高い山々がそびえ立つフローレス島。今から約10万年前、このフローレス島には、平均身長1メートルほどの類人猿である「ホモ・フローレンシエンシス」が住んでいた。2003年にフローレス島西方のリアン・ブアで化石標本が見つかっている。身長は2~3歳くらいの子どもほどしかないらしい。

このホモ・フローレンシエンシスは、かなり昔に絶滅している。しかし同島の住民たちは、かなり前から“猿人”と共存していることを主張し続けており、ホモ・フローレンシエンシスとしか思えない生物の目撃例が相次いできたのだ。
謎の猿人に関する研究をライフワークにして、1984年から現地調査を続けている人類学者グレゴリー・フォースは、ホモ・フローレンシエンシスが今も生きていると固く信じ続けている。
1984年から2003年まで原住民の集落で過ごしながらフィールドワークを行い、データを集め続けたフォース。その後の2004年、フォースはホモ・フローレンシエンシスの化石を見て息をのんだ。数えきれないほど話を聞いてきた猿人と姿がそっくりだったのだ。そして2005年から2018年にわたる調査をまとめた本が、2022年に刊行された。

フォースによれば、化石の発見現場から300~400キロ東に行った地域に、高地で農業を営むリオ族という人たちが住んでいる。どうやらこの周辺が、謎の猿人の生活圏となっているようだ。リオ族の人々は、謎の猿人を「ライ・ホア」と呼んでいる。生活圏が隣り合っているためか、1960年代から続く目撃例はかなり多い。目撃される時は棒のような道具を持っている。道具が使えるということは、かなり知能が高いと思われる。
2017年には、リオ族が暮らす場所から遠く離れたアチェ県で撮影されたという映像にライ・ホアを彷彿とさせる生物が映っていた。生息域が全インドネシアへと広がっている可能性もあるのだろうか。
ホモ・フローレンシエンシスがフローレス島に住んでいた時代は10万年ほど昔だと前述したが、これはたったひとつの化石から導き出されたデータでしかない。何らかの理由でホモ・フローレンシエンシスの子孫が生き残っているのであれば、いくつかのグループに分かれ、人目につかないように生き続けている可能性が高い。そして、現在に至るいずれかの時点で何らかの進化を遂げていることも十分に考えられる。

フォースのフィールドワークは、人々の証言をメインに扱っているため主流派科学の枠組みの中ではどうしても浮いてしまい、受け容れがたい内容かもしれない。しかし、地元の人たちにとっての“身近な不思議”が人類学の突破口となるような、そんなロマンティックなことが絶対に起こらないと言えるだろうか。生体標本も捕獲されたことはない段階ではあるが、フォースの著書を読み、ウェブサイトを定期的にチェックしながら事態の進展を気長に見守りたいと思う。
【参考】
https://nexusnewsfeed.com/article/ancient-mysteries/on-flores-island-do-ape-men-still-exist/
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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