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パキスタンの山間部にあるという謎の国「ペリスタン」。そこには誰が暮らし、どのような世界が広がっているのか?
世界の分断が加速する現在、米国との対立を一層深める中国が(インドもにらみ)急速に結束を強めているのが南アジアのパキスタン・イスラム共和国だ。両国の連携は軍事分野でも拡大している他、今後はタリバンが支配するアフガニスタンの開発にも共に注力してくという。
そんなパキスタンの山間部に存在すると噂される妖精の国「ペリスタン」が今、有名TikTokerによる動画がキッカケとなり世界のネットユーザーたちの間で大きな話題になっているようだ。
その名の通り、「ペリ」と呼ばれる妖精たちが暮らすとされるペリスタン。古くはペルシャの民間伝承にも登場し、その場所は数カ国にまたがるヒンドゥークシュ山脈の最高峰、標高7,708mのティリチミール(パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州)山頂にあるという。
ちなみに、この山はエベレストよりも険しく登頂が難しい山とも言われ、毎年のように登山者が犠牲になっている。

妖精ペリの姿は全員が美しい翼をもつ女性で、邪悪な存在から人間を守ってくれるが、とりわけ妊婦や流産した女性に優しいとされる。また、ペリは赤色を極端に嫌っており、赤色の物を身に着けている登山者らに石を投げつけてくるという。なお、現地にはペリが“降りて”きて神託を宣べる「ペリ・カーン」と呼ばれるシャーマンも存在する。

ペリたちは現地に生息するマーコールと深いつながりがあるとされている。この野生動物はヤギの原種と考えられており、ねじれた角と長いたてがみ、大きな体が特徴でパキスタンの国獣に指定されている(国際自然保護連合の絶滅危惧種レッドリストにも掲載)。
そして伝承によると、マーコールは毒ヘビを殺して食べる能力を具えており、なんとヘビを噛んだ瞬間に口の中に生じる泡状の物質には、抗毒作用もあるのだとか。

実はマーコールはペリ自身が変身した姿であるという話をはじめ、伝承にはいくつかのパターンがある。いずれにしてもペリの許可を得ずにマーコールを狩った人間はペリに捕まり、ティリチミールにある妖精王の宮廷まで拉致されるという。そこで罪深い人間の前には、血で満たされた聖杯とミルクで満たされた聖杯が置かれ、どちらか選ぶことを求められる。この時、ペリは血の聖杯を選ぶように強く勧めてくるが、言われるがままそれを選んで飲むと、残りの人生を透明人間として過ごすことになる。一方、ミルクの聖杯を飲むと失神するが、元の場所までペリが連れ戻してくれるようだ。
神話のような妖精が実在するかはさておき、山奥の秘境に未知の集団がいるというのは、ありえない話ではない。
ペリとペリスタンが外部社会と接点を持ち、その存在を公にすることはあるのだろうか。話をまとめた限りは国民、領土、政府という国家成立の要件はひとまず満たしているようにも思える。あとは、これを国際社会が認めさえすれば、晴れて“妖精の国”こと「ペリスタン」の正式樹立――となる日がいつかやって来るだろうか?
【参考】
https://mysteriousuniverse.org/2023/04/Peristan-Pakistan-s-Legendary-Land-of-the-Fairies/
webムー編集部
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