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1917年5月13日は、ポルトガルのファティマで3人の子供の前に聖母マリアが出現した日だ。
このときマリアは子供たちに、毎月13日に自分に会いにくるように告げた。その言葉通り、マリアは同年10月13日まで繰り返し現れ、警告と預言を行う。
同地を訪れる人も急増し、最後の日には雨のなか約7万人の大群衆が、太陽が急降下や回転を繰り返すという奇跡を目撃することになった。これに対してローマ教皇庁も聖母出現を公認。5月13日をファティマの聖母の出現記念日としたのである。

教皇庁が隠した3つ目の預言とは?
このときに聖母マリアが残したとされるのが3つの預言だ。
当時、世界を震撼させていた第1次世界大戦がまもなく終わること、人々が生活を改めない限り、さらなる大きな戦争(第2次世界大戦)が起こること。これらが第1と第2の預言だが、「第3の預言」については、1960年までは秘密にするように厳命した。
ところが期限が過ぎてもローマ教皇庁は預言の内容を公開しなかった。そのためさまざまな憶測が飛び交い、ついには預言の公開を求めてハイジャック事件まで発生。第3の預言は2000年にようやく公開され、教皇暗殺について語られたものだったとされた。しかし、第1、第2の預言の内容から、第3次世界大戦にかかわるものではないかという疑惑も絶えない。
さて、そのファティマだが、聖母が出現した当時はオリーブの木が点在する荒地ばかりの寒村にすぎなかったが、現在では人口約1万人の町となっている。
場所はポルトガルの首都リスボンから、バスで約1時間半。
聖母が出現した場所には巨大なバジリカ様式(古代ローマの建築様式)の教会が建てられ、世界中からカトリックの信者が訪れる。教会前の広場の収容人数は30万人以上というから驚きだ。毎月13日の聖母出現の記念日には多くの人が巡礼に訪れ、とくに5月と10月の大祭では、10万人の巡礼者が広場を埋め尽くすという。

月刊ムー 2023年6月号より
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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