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超巨大建造物から超常事件の現場まで、各地のさまざまなミステリーを、超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は幻の文明であり、われら「ムー」の由来にもなった、ご存じ「ムー大陸」です。
20世紀初頭に出版された、イギリスの考古学研究家ジェームズ・チャーチワード著『失われたムー大陸』は、世界中で話題を呼んだ。

軍人であった彼は、インド駐屯地勤務で訪れたヒンドゥー教の僧院で、高僧から「ナーカル(聖なる兄弟の意)」という特殊な言語で書かれた粘土板の存在を教えられた。そこには人類の起源の物語と、かつて繁栄をきわめた「ムー」という大陸の存在が記録されていたのだ。
「ナーカル碑文」というその粘土板によると、ムーは太平洋の中心部に位置する東西8000キロ、南北5000キロの広大な大陸だった。人類は5万年以上前にこの大陸で生まれ、高度な文明を築いた。

大神官ラ・ムーの統治下、7つの都市を擁し、気候に恵まれ、実り豊かなこの地上の楽園で、6400万人もの人々が暮らしていたという。人々は優れた航海術によって、環太平洋地域から中国、東南アジア方面まで足をのばした。そして交易を介して文化を広め、莫大な富を手に入れたのだ。だがその栄華は突如、終わりを告げた。約1万2000年前、地震や火山の爆発に続いて巨大津波が発生。大陸は一夜にして海底に沈んだのだ。

チャーチワードは、ムーの実在は古代文明の記録にも残ると主張。たとえば19世紀フランスの聖職者ブラッスールによるマヤの古記録、チベット寺院に伝わる古記録、イースター島の碑文……。また、環太平洋の島々に広がる文化の奇妙な一致も、ムー実在の証明とした。
だが、現代の海洋地質学により、太平洋に水没した大陸があった可能性は否定され、ムーも単なる夢物語として片づけられていった。



ところが近年、氷河期の東南アジア地域にあったスンダランドという古大陸こそ、ムー大陸だったという説が唱えられだした。同大陸が氷河の融解で海面下に沈んだのは約1万2000年前と見られ、ムー伝説と一致する。謎のムー大陸の解明は始まったばかりなのだ。

並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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