契約の箱アーク 奇跡をもたらし兵器ともなる謎の聖櫃/世界の新七不思議
超巨大建造物から超常事件の現場まで、各地のさまざまなミステリーを、超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝世界の新七不思議〟をご案内! 今回は〝『聖書』の七不思議〟に選定したなかから、伊勢神
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サンタクロースのソリを引く“空飛ぶトナカイ”のルーツはモンゴルにあった!? 紀元前1000年前に配置されたと考えられるミステリアスな巨石の真実に迫る――!
広大なモンゴルの荒野には、巧みな装飾を施された大昔の謎の巨石群が点在している。地面に突き刺さっているかのような細長い四角柱状の巨石群を目にすることができるのだ。古代遺跡の1パターンである“ストーンサークル”のようにも見える。
何千年もの間、これらの奇妙な巨石のモニュメントを誰が何の目的で建てたのか謎に包まれているのだが、考古学者たちはそれらを説明するためにいくつかの興味深い理論を提供している。
鹿石(deer stones)、またはトナカイ石(reindeer stones)として知られるこの巨石は、モンゴルとシベリアの一部で1000を超える数が確認されている。スタイルとサイズはさまざまだが、多くは人間より背が高く、高さ4.5メートルに達するものもある。
ほかの地にあるストーンサークルと大きく違うのは、このモンゴルの鹿石には表面に精巧な彫刻が施されているものがある点だ。人間の顔、紋様パターン、武器、動物などの描写がメインだが、その中でも最も一般的なテーマの1つはトナカイである。
まるでサンタクロースのソリを引くトナカイへのオマージュであるかのように、“空飛ぶトナカイ”の描写さえあるのだ。サンタクロースのルーツは、ひょっとしてモンゴルにあったというのだろうか。
四角柱状の巨石ばかりでなく、いくつかの丸みを帯びた石も配置されている。この配置に何らかの意味が込められている可能性もあるが、ある研究者はこれがモニュメントを破壊しようとした敵対的勢力による被害の痕跡である可能性を指摘している。
これまで鹿石は、紀元前7世紀頃から紀元前3世紀にかけてユーラシアのこの地域を勢力下に置いていた乗馬遊牧民、スキタイ人が手がけたのだと考えられていた。しかし、いくつかの石の近くで発見された馬の頭蓋骨の放射性炭素年代測定は、スキタイ文化が後期青銅器時代(紀元前10世紀前後)に定着する前に作られたことを示しているという。
鹿石がスキタイ人の作品であるのかどうか微妙になっているのだが、そもそもの大きな謎は、どのような目的でこれら鹿石の構造体が作られたのかということだ。鹿石は強大な権力を持つ指導者や尊敬される戦士の埋葬に使用される墓石だとする説もある。
たしかに、スキタイ人もまた手の込んだ埋葬文化を持つことで有名であり、彼らより前に栄えた文化でも巨石を使った墓が作られていたのかもしれないが、遺跡のエリアで人間の遺体(遺骸)は発見されていないため、墓である可能性はきわめて低いと言わざるを得ない。
別の説では、この石はトナカイの放牧と関係があり、おそらくここにつながれたトナカイが野生のシカをおびき寄せるために使用された一種の罠であると考えられている。しかし、石の近くでは馬の骨が発見されているものの、シカの化石はほんのわずかしか見つかっておらず、この説もまた信憑性は乏しい。
さらに別の説では、一部の石に見られる人間の描写に基づき、この場所はシャーマンが霊的な儀式に使用していたのだという。
「人の顔は、そのほとんどがまるで歌ったり詠唱したりしているかのように丸く開いた口が描かれ、シャーマニズムの力または交霊を表現しているようです。シカと鳥のイメージはまた、地から空へのシャーマンの浮上、または死後に地上から天国へと向かう魂の移動と、そこで経験される精神の変容を示唆しています」と、スミソニアン博物館の人類学者にして北極研究センターのディレクターでもあり、モンゴルとスミソニアンの鹿石プロジェクトを率いるウィリアム・フィッツヒュー氏は語る。
「鹿石にある描写は、本物の戦士の胴体に刺青されたシカと鳥の画像を模写している可能性が高く、おそらくは危険な力や出来事から護るためのものでしょう」(ウィリアム・フィッツヒュー氏)
つまり、これらの巨石構造は、いわば“魔除け”の目的で建てられ、シカやトナカイなどの描写は戦士たちの身体にもタトゥーとして彫られていたというのである。
とはいえ、この鹿石の目的や意味を理解することはきわめて難しく、永遠に解けない謎となることも大いにあり得る。これらの石の目的が何であれ、少なくともかつてこの地を歩き回った人々にとっては大きな意味を持っていたことは間違いない。
スカンジナビアの先住民、サーミ人の人々はある種のマジックマッシュルームを食べたトナカイの尿を集めて飲み、毒性が低くなったマジックマッシュルームの成分を安全に楽しみハイになる風習があったという。ハイになった者が目にするトナカイは、まさに“空飛ぶトナカイ”なのかもしれず、ひょっとずると同じような風習がこの地にあったと考えてみても面白いのかもしれない。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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